伊集院光の怪電波発信基地
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伊集院光の怪電波発信基地(いじゅういんひかるのかいでんぱはっしんきち)は、BS独立音声放送局セント・ギガで1996年4月から1997年2月まで放送されたラジオ番組。パーソナリティーは伊集院光とゆたお。放送時間は毎週日曜日午前1:00-2:00。
セント・ギガは有料放送局だが、この番組はサテラビュー向けデータ放送スーパーファミコンアワー内のデータ+音声連動番組として無料放送された。同時に放送されたデータ放送では投稿ネタの詳細な内容や収録の様子、宛先などの番組補完情報が提供された。
[編集] 内容
1995年度に放送された「伊集院光の放課後の王様」の後番組となるが、サテラビューの不振による番組枠の縮小、さらにはスポンサーである任天堂の不評を買い、放送時間を深夜に変更させられた。架空のゲーム企画に対するネタの投稿を軸とした内容は放課後の王様と変わらないが、伊集院光本来の面白さはこちらのほうがすごい。
深夜帯に放送されたこと、BS独立音声放送とサテラビューによるデータ放送を併用した特殊な聴取方法、チャンネルを共用したテレビ局WOWOWで同時間に放送された成人向け映画へ目が行って…などの理由で全国放送にもかかわらず番組の存在は認知されず、リスナーは数少ないサテラビュー所有者のほんの一部、BS受信設備を持つ伊集院ファンなどごく少数の物好きに限られた。 のちに伊集院は「50人しか聞いていない」と発言する。このことが転じて、当時すでに放送していたTBSラジオ「伊集院光 深夜の馬鹿力」でもいえないようなきわどいネタなどでしばしば暴走することもあった。
伊集院とゆたおは幼馴染ということで、トークの息がぴったりあっていた。また、元落語家と漫才師ということで二人とも古典芸能に関心が深く若者向けの放送にもかまわず「浄瑠璃」などのトークも。
当時の衛星放送では秋分の日、春分の日の前後約1か月にかけて食が発生し、深夜放送が休止された。この現象のため番組には放送休止期間がある。さらに同年度に放送された他のサテラビュー向けラジオ番組よりも1か月ほど早く終了した。
[編集] 番組内の企画
- ドラゴンウエストナイン
- コーナー名はドラゴンクエストから。伊集院がありきたりなRPG「ドラゴンウエストナイン」のシナリオを問題として提示するので、リスナーはその中の人名や地名、アイテム名などの固有名詞を書き換えて投稿し、奇抜なシナリオに改変していく。
- セクシーすごろく
- セクシーと感じる女性の仕草をリスナーから募集し、伊集院とゆたおがそれぞれ「×マス進む」「×マス戻る」といったようにすごろくのマスに見立て評価する。深夜番組だったため過激なネタが続々投稿された。
- 学校であった怖いお話
- コーナー名は学校であった怖い話から。深夜の学校へ宿題を取りに行った少年が遭遇する恐怖体験を描いたサウンドノベルのシナリオ、選択肢をリスナーから募集した。投稿の際は話の流れを無視した選択肢を1つ入れることがお約束となっていた。ツクールシリーズのサウンドノベルツクールとの連動を当て込んだ企画だったが実現せず、完成品はデータ放送受信用カセット「BS-X」にて閲覧できる簡素なマガジン番組として公開された。
- Forever with you クリスマスからはじめよう
- コーナー名はときめきメモリアルから。男子高校生の恋愛を描いたサウンドノベルのシナリオと選択肢をリスナーから募集した。投稿の際は学校であった怖いお話と同様に話の流れを無視した選択肢を1つ入れなればならない。