伝説の勇者の伝説
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伝説の勇者の伝説 | |
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ジャンル | ファンタジー |
小説 | |
著者 | 鏡貴也 |
イラスト | とよた瑣織 |
出版社 | 富士見書房 |
掲載誌 | 月刊ドラゴンマガジン |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
巻数 | 本編11巻(全21巻予定) 短編8巻(全25巻予定) 以下続刊 |
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『伝説の勇者の伝説』(でんせつのゆうしゃのでんせつ、略称:伝勇伝)は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている鏡貴也のライトノベル作品である。イラストはとよた瑣織。
第4回龍皇杯優勝作品(EMEとのW優勝)。シリーズ累計200万部を突破した。
目次 |
[編集] ストーリー
ローランド帝国王立特殊学院の学生、ライナ・リュートは、いつも寝てばかりで無気力の劣等生。昼寝だけして過ごすことを望むが、ある日、敵国のエスタブール王国が戦争をしかけてきたことで、ライナたち学生は戦争に送り込まれる事に…。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公
- ライナ・リュート
- 本作の主人公。複写眼(アルファ・スティグマ)保持者。黒髪黒目、長身痩躯。常に気だるげでやる気がなく寝ることばかり考えているが、体術、魔法共に常人離れしたレベルで特に魔法に関してはずば抜けた技術を持っている。陰成師だった13歳の頃、当時「ローランド最高の魔術師」と呼ばれていたクヲント・クオを倒し、以降「ローランド最高の魔術師」と呼ばれるようになり軍の陰に属する者達から恐れられていた。魔法に関する才能は複写眼保持者であることだけではなく、それを抜きにした魔法に対する天才的な理解力と感性による所が大きく、その能力に比べれば複写眼などおまけに過ぎない(師であったジェルメの言葉)その他にも古文、古語や暗号の解読も得意としている。通常複写眼保持者は一度暴走すると正気に戻れないが、ライナは暴走しても尚正気に戻ることができ、そのため陰成師時代、度重なる命令違反、命令放棄にもかかわらず珍しい実験体として生かされていた。昔は今のように昼寝の事ばかりを考えてはいなかったのだがジェルメによって睡眠皆無の地獄の特訓を課されたために暇を見つけては寝るようになってしまった。本来はリュートルー家の貴族だが幼い頃の記憶は封印されており両親の名前は認識できなくなっている。
- シオンの命令でフェリスと勇者の遺物の探索を行っていたが旅を続ける内にそれを取り巻く闇を識っていく。その後ローランドに帰還するがシオンが遺物らしきモノに蝕まれていることに気付き、彼を救うべく真実を求めフェリス共にローランドを出国した。
- フェリス・エリス
- 本作のヒロイン。金髪碧眼で女神と見まごう美貌を持つ。剣の一族と呼ばれるエリス家の長女で長剣を武器とする。尋常ではない強さの持ち主であり目に見えないほどのスピードで繰り出される剣は時に魔法でさえ切り裂く。その強さはエリス家の異常な戦闘訓練の賜物であるが近親相姦による遺伝的なものでもあるようだ。兄弟には現エリス家当主の兄ルシルと無邪気な妹イリスがおり両親はフェリスが14歳の時ルシルが殺害した。幼い頃からの拷問に近い訓練のせいで当初は表情に乏しかったがライナと旅を続ける内に少しずつ感情を表すようになった。普段はライナを苛めて楽しんでいるが本心では彼を大切に思っており死んだと聞かされた時には涙を流した。
だんごが大好物でありシオンからのかなりの金額の仕送りをすべてだんごにつぎ込んでおり、ライナは生活費を稼ぐためにバイトさせられていた。また度々自分の美貌を自慢しているが、突っ込んでもらえないと赤面する。 - 勇者の遺物の探索からローランドに帰還した後シオンによって拘束されたライナを救出し彼に連れられ出国した。
[編集] ローランド帝国
- シオン・アスタール
- ローランド国王。長い銀髪、金色の瞳。前王の妾の子。絶大なカリスマ性を持つ。身分の低い女の息子という理由で兄弟から差別され王立特殊学院に入学させられるがそこでライナ、キファらと出会う。戦争の際ライナがエスタブール魔法騎士団を暴走によって壊滅したさせた事を自分の戦果とし昇進。その後クラウ、カルネらと革命を起こし王位に就いた。悪政を布く貴族を次々と粛清し巷では英雄王と呼ばれているが自分の行動の結果人が不幸になることに苦悩している。そのため普段はライナ、フェリスに無理難題を吹っ掛け遊んでいるが彼らとのひと時がシオンによって心癒される僅かな時間であり彼らのことをとても大切に思っている。
ルシルによって体を徐々に蝕まれつつある。
- ルシル・エリス
- フェリスの兄。エリス家の現当主。化物じみた強さを持ち、忘却欠片による攻撃さえ無効化してしまう。悪魔と契約しておりそのためローランドからは出ることはできない。シオンを利用し何かを為そうとしている。
- ミルク・カラード
- 軍部でその名を上げるために貴族のカラード家に引き取られた元孤児。幼い頃ライナと結婚する約束を交わした。亜麻色の髪。シオンの策略によって忌破り追撃隊に配属され、「忌破り」とされているライナを追う。本人いわく、首以外の関節は全て外せる。
- ムー
- ラッハ
- リーレ
- ルーク・スタッカート
- ミルク・カラード隊の副官を務めている人物。シオン・アスタールより、ライナ・リュートの反抗時の抹殺、ライナ・リュートの見落とした忘却欠片の調査及び回収を命ぜられていた。
- ラッヘル・ミラー
- 忌破り追撃隊隊長。
- ミラン・フロワード
- シオン・アスタールの補佐官の一人。
- 例え自らの命であっても、作戦の遂行に必要であれば捧げる事の出来る冷徹な人物。指輪の形をした忘却欠片らしきものを持つ。
- クラウ・クロム
- 紅指のクラウとして隣国に名をはせている。現ローランド帝国元帥。ティーアとの戦いで片腕を失い、禁呪により新たな腕を手に入れた。元エスタブールの王女であるノア・レンと恋仲であるが自分の立場から一線を越えられないらしい
- カルネ・カイウェル
- 熟女や未亡人好きで常に3人はキープしてあるらしいまたエスリナのことが好きであるようだがクラウと一緒で告白をしないでいる
- シルワーウェスト・シルウェルト
- 通称シル。槍の一族とも呼ばれている、武芸の腕を認められ貴族になった旧家の末っ子。剣の一族のエリス家には対抗心を持つ。シオンから、ライナが勇者の遺物探しの旅に出ていた間の伝令役を受けていた。頭にフォークとナイフを無理やりつけられたかわいらしいピンクのブタのぬいぐるみ「ブーちゃん」を、最強の槍と信じている。
- アルア
- ルーナ帝国レジット村出身で複写眼(アルファ・スティグマ)保持者の少年。領主の命でルーナ兵に殺されそうになった幼馴染の少女、ククを見て複写眼を初めて発動、魔法を使用してククを救う。しかし、再びやって来たルーナ兵に捕らえられ、悪魔の研究のためと称され山奥で拷問を受ける。さらに目の前で父親を殺され(母親はすでに殺されていた)あわや暴走しそうになった所をライナに止められ救われた。その後スイとクゥに人質に取られたククを助け出すため、ライナに魔法の講義を、フェリスに体術の訓練を施される。その当時の実力はルーナ帝国軍の魔導兵と渡り合えるほど。訓練に対して意欲的であり、またライナとフェリスに訓練されたため成長が凄まじく、そのまま訓練し続けていれば同じ頃の自分を上回っていただろうとライナに感じさせた。クク救出の後はライナの勧めでククと共にローランドに移住し、現在はフェリスの実家であるエリス家にやっかいになっている。ライナ、フェリスそれぞれを先生と呼び、特にライナのことを慕っている。ただしその割にはフェリスのライナいじめに乗っかったりと、ライナいわく「世渡りが上手い」ようだ。
- クク
- ルーナ帝国レジット村出身の少女でアルアの幼馴染。領主が重税を課した中、村の中で一番最初に家が税を払えなくなり目の前で父親を殺され、さらに自分も殺されそうになった所をアルアに助けられる。スイとクゥに人質として誘拐されるも無事救出され、その後ライナの勧めでアルアと共にローランドに移住した。ルーナでのライナの発言から母親も共に移住したと思われるが、ローランドでの母親の描写は一切ない。複写眼(アルファ・スティグマ)についての知識がなかったため先入観を持たず、また純粋な好意もあり母親を含めた村人がアルアを迫害した後に、ルーナ兵に連れ去られた後もアルアを思い続け、ローランドに移住後も仲良くやっている。
- ビオ・メンテ
- ライナ暗殺の任を受けて家政婦として派遣されるが実際はライナによって処分される計画だった。罰を受けるのにもかかわらず自分を国外に逃がそうとするライナを好きになりライナと共に国外に逃亡しようとするが軍上層部はそのことを読んでおりビオ自身を殺すことによってライナを暴走させる実験をしようとしていた。自分を守るために戦って人を殺してライナに傷付いて欲しくなかった彼女は最後は自ら命を絶った。ライナの傍で眠るその顔は安らぎに満ちていた。
[編集] ガスターク
- レファル・エディア
- ガスターク国王。キザ。剣の忘却欠片、クロウヴィルを持つ。キファに好意を寄せている。
- キファ・ノールズ
- 赤毛の髪に、赤い瞳。美人で料理が得意。ライナのことが好き。エスタブール帝国出身。間者として姉と妹と共にローランドへ送りこまれたが、姉は殺され妹を人質に取られたため二重の間者となる。王立特殊学院でライナ、シオンと出会う。一度は投獄されたがライナによって自由の身に。その後はシオンにライナを託し、国外へと出る。ライナの複写眼の謎を解明するため、一度は北の大国であるストオルの軍に身を寄せるが、戦場でレファルと出会いさらなる情報を求めガスタークへ。レファルに好意を寄せられている。
[編集] 名称不明の国
- ピア・ヴァーリエ
- 青色の髪の少女。先天性魔道異常。ライナ、ぺリアと共にジュメルに地獄の特訓を施される。当初は二人より数段実力が優れていた。自信過剰な面があり、才能の無い者を見下す発言をしていたが徐々に改善された模様。最終的にライナに殺されたことにしてぺリアと共に出国したがゾーラに忌破りとして追われていたことから生存が知られていたものと思われる。現在は女王となって忘却欠片のことを知りうる立場にあり物語の確信に最も近い人物の一人である。
- ぺリア・ペルーラ
- 金髪の青年。全結界の実験の犠牲者。争いを好まない性格でありライナとピアのブレーキ役になっていた。ピアと共に出国しており今は女王となったピアの傍に仕えている。ゾーラがローランドに派遣されている際はピアの命令でガスタークヘ密偵に行っていた。ちなみにピアに気軽に接するためにゾーラからは一方的にライバル視されている。
- ゾーラ・ロム
- かつて陰成師だったころ忌破り追撃の任を受けその際に出会ったピアに一目惚れする。その際ピアが好きになって欲しかったら強くなれと言ったことで、より強くなろうと軍のいいなりにはならずより強い相手と戦う事で訓練を積んでいく。さらに受ける暗殺依頼には自分なりのルールを設けるようになり軍部からは邪魔者扱いされるようになる。ローランドに帰還した後、「ローランド最高の魔術師」と呼ばれるようになっていたライナとも出会っていおりその当時の実力はライナとほぼ互角であった。現在はピアの国(もしくは組織と思われるもの)に所属しており、任務でシオンを暗殺しようとした際の戦闘ではオリジナルの魔法でルシルに本気を出させた。最終的に敗北するが忘却欠片を使用したとはいえルシルから逃げ延びており以前に増して実力を付けている。ちなみにルシルとの戦闘の前にライナと再会しているがライナにはルシルに殺されたと思われている。
[編集] 魔法
本作品における魔法とは空気中に世界を埋め尽くすように存在する気の流れ、もしくは精霊とされるもの(実際は何なのかは解明されていない)をある法則に従って並べ替え、命令を出すことによって様々な現象を生み出すものである。この気の流れ、もしくは精霊は人の目には金色の粒子、アルアいわく「金色でキラキラでフワフワ」しているように見える。通常の人間がこれを視認するには脳の眠っている部分を起こすため、瞑想などの修行を約1年ほど積むことが必要。しかし複写眼(アルファ・スティグマ)の保持者はその目の特性故にそのような修行なしに視認することができる。
魔法を発動するには気の流れ、もしくは精霊とされているこの金色の粒子に指先で干渉し法則に従い並び替え、最後に呪文を唱えることにより、より強く起こそうとする現象を思念(イメージ)する。本作品における魔力とはこの思念(イメージ)の力の事であり、この力が強いほど起きる現象が強く大きくなる。この金の粒子の並べ方は無限にあり、最初の並べ方の法則を変えるだけで全ての模様、記号、命令の意味が変わってくる。そのため各国の魔導学者達はその研究に命をかけている。
各国ごとに起動方法・構成・術式などの全ての形式は全く違い、それ故に魔法は各国の軍事機密であり魔法を使える者が他国へ出奔する事は禁忌とされ、そのような者は『忌破り』(いみやぶり)と呼ばれそのほとんどが『忌破り追撃部隊』(いみやぶりついげきぶたい)によって拘束、抹殺される。それに加え、新しく魔法を理解し使いこなすに至るまでには数ヶ月から数年(魔術師としての熟練度による)かかる事もあり、通常は自国の魔法以外を使うことはできない。その例外とされるのが間者として他国に潜入しその国の魔法を学んだ者、もしくは他国の魔導兵などと戦闘になるなどして魔法の発動を見た複写眼の保持者などである。
[編集] 用語
- 魔眼(まがん)
- 目に朱の紋様を保持する者達のガスタークにおける呼称。
- 複写眼(アルファ・スティグマ)、殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)、夢置眼(エブラ・クリプト)、怨嗟眼(ウィルノ・ヘイム)、未来眼(トーチ・カース)、の全5種類。現時点で作中に登場し紋様の形、及び能力が明らかになっているのは複写眼、殲滅眼、夢置眼の3種類。
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- 複写眼(アルファ・スティグマ)
- 魔眼の一種。その両眼は潰すこともえぐることもできない。発動時には瞳の中に朱の五芒星が現れる。空間を見るだけでそこにある魔力や展開しつつある魔法の構成を読み取ることができ、一度見た魔法なら他国の魔法でも自由に使うことができる。肉親、友人などの親しい人物を目の前で殺されるなど、精神に強いショックを受けると暴走し破壊を撒き散らす。その事から複写眼の保持者は破壊を撒き散らす化け物と人々に忌み嫌われている。暴走時、通常なら複写眼の保持者は二度と正気に戻ることができない。(その例外がライナ)ただし、完全に暴走する前、絶叫、もしくは哄笑を上げている状態(段階)で第三者が気絶させることができれば暴走を防ぐことができる。とはいえ、複写眼の保持者は軍が「実験」と称して無理矢理暴走させられることが大半のようで、暴走を未然に防いだ例はほとんどないようだ。その稀有なケースが現時点の作中ではライナがアルアを、ティーアが保護していた保持者の子とも達を止めた二回。ライナの場合は暴走から自我を取り戻しかけた段階で第三者に瞼を閉じさせてもらう事で暴走から完全に元の状態に戻ることができる。大抵の保持者は精神の未熟な子どもの頃に暴走してしまうため(ライナの場合は正気に戻れる特異な存在であるが故だが)ライナのような年齢まで生き延びている例は少ないようだ。
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- 殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)
- 魔眼の一種。発動時には瞳の中に朱の十字が表れる。この世界の魔道学における気の流れ、もしくは精霊と言われているもの(以降この項に限り精霊に統一)を吸収することにより超人的な身体能力を得る。効率よく、かつ大きな力を得るためには(第三者の放った)魔法、もしくは人間の肉体を直接喰らう事が有効。空間から直接精霊を吸収する事もできるが、時間がかかり得られる力も小さい。瞳が無意識に空間の精霊を吸収してしまうため上手く魔法の構成が創れず、自らは魔法を全く使うことができない。保持者であるティーアは精霊を吸収する行為を「喰らう」という表現を使う。
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- 夢置眼(エブラ・クリプト)
- 魔眼の一種。発動時には瞳の中に縦に並んだ朱の点が現れる。睡眠時他人の夢を覗き見ることができる。対象のいる場所が自分から離れれば離れるほど読み取れる夢の内容は断片的なものになる。
- 忌破り(いみやぶり)
- ある国の魔法技術を習得し、何らかの事情で国外に逃亡した人物を指す。魔法技術はそれぞれの国ごとに全く違うため情報が漏れる事が軍事バランスが崩れる事に直結すその為忌破りと呼ばれる人物を抹殺するために忌破り追撃隊が存在する。
- 忘却欠片(ルール・フラグメ)
- 「勇者の遺物」のガスタークにおける呼称。
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- アイルクローノの鎌
- クゥの所持する大鎌の形をした忘却欠片。所持者の身体能力を飛躍的に向上させる。また、刃に触れたものを凍結させる能力を持つ。
- エレミーオの櫛
- スイが所持していた櫛の形をした忘却欠片。対象に向かって振ることにより強烈な衝撃波を発生させる。暴走したアルファ・スティグマの保持者の放つ破壊をもたらす五芒星を打ち消す対策として使用されていたが、暴走したライナの放つ五芒星には効果がなく逆に破壊されてしまった。
- グロウヴィル
- レファルが所持する大剣の形をした忘却欠片。極めて強力な威力を誇るが使用の際に体の一部を失うという高いリスクを負わなければならない。力を行使する際にはライナの暴走時に聞こえて来るような空か落ちてくるような声が聞こえる。
- ラッツェルの糸
- ルークの所持する針の形をした忘却欠片。細い針から目を凝らさなければ見えないほどの細く強靭で決して切れない糸を無限に出し入れできる。もとはただの便利な裁縫道具だったようだがルークは武器として使用している。
- 次元の龍
- 持ち主の願望を具現化して、世界に破滅と絶望をもたらす黒の番(つがい)の黒水晶。グロウヴィルに匹敵する極めて強力な忘却欠片であり持ち主が邪悪な心の持ち主であれば破滅の龍化してしまう。現在シルが所有しているがシルの願いは友人が欲しいという純粋なものであったため破滅の龍化せずに人間となった。ちなみに破滅の龍化しなくともある程度の力は持っている模様。
- メノスの断残
- 全てを焼き尽くすまで消えることの無い黒い炎を生み出す人形の形をした忘却欠片。城三つ薙ぎ払って余りある威力であり使用者は逃げ切ることができないため本来は自爆用であるがゾーラはルシルの能力を逆手に取り、対処の隙を利用して逃走した。
- 全ての式を解く者
- 第一部後半から物語の核心を知るものたちからライナのことをこう呼んでいる
- 全ての式を編む者
- 神の声
- 鍵
- 門
[編集] 既刊一覧
伝説の勇者の伝説(長編) 第一部 1~11巻
- 昼寝王国の野望 ISBN 482911410X 2002年2月25日 初版発行
- 宿命の二人三脚 ISBN 4829114398
- 非情の安眠妨害 ISBN 4829115181
- 大掃除の宴 ISBN 4829115645
- 出来心の後始末 ISBN 4829116064
- シオン暗殺計画 ISBN 4829116404
- 失踪の真相 ISBN 4829116617
- 行方知れずの恩知らず ISBN 482911729X
- 完全無欠の王様 ISBN 4829117680
- 孤軍奮闘の王様 ISBN 4829118172
- 君子豹変の王様 ISBN 4829118709 2006年10月25日 初版発行
とりあえず伝説の勇者の伝説(短編)
- 脱力のヒロイック・サーガ ISBN 4829114835
- 無気力のクロスカウンター ISBN 4829115300
- 暴力のファーストコンタクト ISBN 4829115769
- 魔力のバーゲンセール ISBN 4829116250
- 魅力のオーバーヒート ISBN 4829116765
- 死力のダンスパーティ ISBN 482911746X
- 努力のタイムリミット ISBN 4829118091
- 権力のワンダーランド ISBN 4829118547
- 全力のドロップアウト ISBN 4829118903