住宅地
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住宅地(じゅうたくち)は、土地、宅地の利用区分の一形態で、住宅の用途に供せられる土地のことをいうことが一般的である。
[編集] 概要
さらなる細分化として、次のものが挙げられる(参考:土地価格比準表(六次改訂)ISBN:4789217752)。
- 優良住宅地(詳細は高級住宅地)
- 居住環境の極めて良好な地域で従来から名声の高い住宅地域にある土地(敷地が広く、街区及び画地が整然とし、植生と眺望、景観等が優れ、建築の施工の質が高い建物が連たんし、良好な近隣環境を形成する)
- 標準住宅地
- 敷地規模、建築の施工の質が標準的な住宅を中心とする地域にある土地
- 混在住宅地
- 比較的狭小な戸建住宅及び共同住宅が密集する住宅地域又は住宅を主として店舗等が混在する住宅地域にある土地
- 農家集落地
- 在来の農家住宅を主とする集落地域又は市街地的形態を形成するに至らない地域にある土地
- 別荘地
- 主として避暑、避寒、保養又はレクリェーション等を目的として一年のうち夏季、冬季、週末等利用するために建てられた住宅が存する等の地域にある土地
一方、住宅は戸建住宅、共同住宅、別荘といった分類もあり、「戸建住宅地」「共同住宅地」という用語も見られる。「戸建住宅」「共同住宅」とも様々なタイプのものが見られる。共同住宅地の場合は、団地、マンション、社宅・官舎等がそれである。
[編集] 変動
住宅地に限らず、宅地、地域は変化を続けるものであるが、住宅地に関しては次のパターンが見られる。
- 森林、農地を住宅地として開発する(ニュータウン等)。
- 住宅地であった土地が利便性の向上等により商業地化していく。
- 「邸宅」の敷地であった土地が、共同住宅地化するか、細分化(ミニ開発)される。
- (近年増えているパターン)
- 衰退した商店街が住宅地化していく。
- 工場跡地等がマンション又は戸建住宅地として分譲等される。