偏心
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偏心 (へんしん)とは、構造物の重心が剛心から離れていることをさす。重心と剛心が一致している場合には偏心が0となり、重心が剛心から大きく外れた位置にあると偏心率は高くなる。外力が加わったときに、構造物は剛心を中心とし、重心が振り回されるように揺れる。偏心が大きいほどその揺れは大きくなっている。建築物では、この偏心率が耐震上重要な要素となる。平成12年度の建築基準法改正のさいには、建築物の各階の偏心率を0.15以下にすべきであると規定された。実際の設計においては、偏心率は0.15以下を目安とする。
[編集] 算出方法
2次元における偏心率は以下のように算出する。
x-y 座標系において、重心をG(gx,gy) 、剛心をS(sx,sy) とする。各々の剛性要素のもつ剛力をlx(x方向), ly(y方向)で表す。
- 剛心の算出
x 方向 :
y 方向 : - 偏心距離の算出
x方向 :
y方向 : - 弾力半径の算出
x方向 :
y方向 : - 偏心率の算出
x方向 :
y方向 :
[編集] 関連項目
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