偽装注文詐欺
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偽装注文詐欺(ぎそうちゅうもんさぎ)とは詐欺の一種で、嫌がらせの手段としても用いられることがある。
本人に偽装して電話注文を行うことをいい、これにより本人が電話注文を受けた業者との間で注文の存否、キャンセル料の請求など派生的なトラブルに陥れる事を目的とする。
[編集] 偽装注文詐欺の客体
詐欺罪の客体が加害者である偽装者と注文を受けた業者側とで構成されるため、本人が被害者ではない点が通常の詐欺とは異なり警察での処理を困難にする。
[編集] 偽装注文詐欺の傾向
偽装注文詐欺の客体である偽装注文を受けた業者は警察への通報処理の煩雑さから避けたがる傾向にあり、この事が、偽装注文詐欺の放置と増加を生む。
また、偽装注文詐欺の標的として名前を使用された個人・法人は業者間で警戒の対象とされ、通常の注文を行っても受け付けてもらえない場合も生じ不利益を蒙る傾向がある。
[編集] 偽装注文詐欺の対策
東京都迷惑防止条例などの制定により近年同手口による初の検挙者も発生したほか、ストーカー規制法の解釈用件が異性間での問題や個人間での問題から企業や業者、商業上の関係まで幅広く拡大解釈される傾向にあるので”つきまとい”としてのストーカー被害として最寄の警察署へ相談し被害届を出す事が有効である。これに対し、逆探知などの手段で警察は対策を行い検挙者も増えてきている。