元禄の大古酒
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元禄の大古酒(げんろくのだいこしゅ)は1968年に長野県北佐久郡望月(もちづき)町で開封された、元禄時代に仕込まれたとされる日本酒。
醸造されたのは元禄2年(1689年)前後で、固形分の混ざった醪をそのまま貯蔵したものであった。となれば、熟成期間は279年に及ぶことになる。
開封されたとき、内容物である酒は蒸発により量的に減少し、アルコール度数は24%にまで高まっていたという。通常の日本酒よりはるかに高い。これは水とエチルアルコールの分子の大きさの違いから、透過力が異なったためと思われる。
酒の色は黒色になっていた。
容器は白磁の壺、栓は漆塗りの桐であり、さらに漆を上塗りして封印してあった。その壺は現在、大沢酒造資料館に所蔵されている。