八丁湖
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八丁湖(はっちょうこ)とは、比企郡吉見町にある水田の灌漑用につくられた周囲約2Kmの湖である。
吉見町は、水田の灌漑用の人工湖沼の多いところで、八丁湖もそのひとつ。戦前までは、「八丁八反の沼」と呼ばれていたが、実際に「八丁八反」の面積を有していたのではなく、「八」が末広がりで、かつ「八」を重ねると語呂がよいことに起因する。「八丁湖」という呼ばれるようになったのは太平洋戦争後である。 湖の周囲は遊歩道が整備されており、4月は湖岸沿いに桜が咲き、6月は千株もの紫陽花が咲く。また、湖の奥には黒岩横穴墓群があり、鬱蒼とした緑に覆われている。夜になると丘陵の谷間にある為周囲の灯りはなく、特に南側の周囲は電灯もないことから肝試しのコースともなっている。湖最奥部にある湿地帯の原野は松山城から続いており、古戦場だったところ。