共同溝
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共同溝(きょうどうこう)は、電気、電話、水道、ガスなどのライフラインをまとめて道路などの地下に埋設するための設備。
電気、電話などの電線、光ファイバー類の場合は電柱上に敷設されることが多いが、地中化することで街の美観向上に役立つ。 元々地中に設置される水道やガスの場合は、直接埋められていたのが共同溝に入れることで道路を掘り返さずメンテナンスできるようになる利点がある。 ただし初期建設コストが高く、都市部を中心に部分的な普及にとどまっている。
大型のものは人、さらには車両まで入れる空間があるものもあり、規模によっては地下鉄建設並みのコストが掛かる。小型のものはキャブシステムと呼ばれ歩道下に設置されることが多い。
ただし、ヨーロッパの都市では数百年の古くより共同溝が存在し、元は上下水道などのためのものであったが、今日でもガスや電気、さらには光ファイバー等、近代的なライフラインを通している。このためヨーロッパの都市では逆に日本のような電線は殆どない。