冨松彰
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冨松 彰(とみまつ あきら、1947年12月6日 - )は、大阪府出身の宇宙物理学者。広島大学理学部助教授を経て名古屋大学理学部重力理論研究室の教授となった。
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[編集] 略歴
- 1970年:京都大学理学部物理学科卒業。大学時代は天体核物理学研究室の林忠四郎の下で学んだ。
- 1972年:佐藤文隆とともにT-S解(詳細は別に節を立てそこで述べる)を発見。
- 1973年:T-S解を発見した功績により佐藤とともに仁科記念賞を受賞。
- 1986年1月:名大理学部教授。
[編集] T-S解について
冨松彰の最大の業績はT-S解の発見である。正しくは「トミマツ・サトウ解」といい、アインシュタイン方程式により、球対称でなくかつ回転するブラックホールを記述する理論である。その後、X線天文学によってブラックホールの存在が立証されたものの、T-S解が示す裸の特異点の存在は確認されておらず、さらなる研究が求められている。
[編集] 著書
- 『現代の宇宙像・ブラックホールとは』(培風館 1991年)