函館市交通局710形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
函館市交通局710形電車とは、1959年に登場した函館市交通局の路面電車である。
目次 |
[編集] 概要
1959年(昭和34年)に登場した電車。700形を基本とする近代的車体で、東京都電8000形を消化したデザインで、後の706形、800形に続く函館市電のスタイルである。前扉は2枚引戸、中扉は片開きの2扉車で、側窓は上窓Hゴム固定、下窓上昇式の構造である。制御方式は間接自動制御となった。塗色は上半部アイボリー、下半部アイスランドグリーンである。711号は1985年に国鉄五稜郭工場で軽快電車風の車体に更新を行った。
[編集] 製造
14両全車が新潟鉄工所で製造された。
- 711~714号 1959年5月
- 715~720号 1960年5月
- 721~724号 1961年10月
[編集] 改造
[編集] ワンマン化改造
全車1967年10月にワンマン化改造を実施した。
[編集] 暖房取付
全車1970年10月に灯油燃焼式の暖房を取付けた。
[編集] 車体更新
711号が1985年7月に国鉄五稜郭工場で車体更新を行った。
[編集] 廃車
- 712号 1994年3月 2002号・3002号と代替による
- 713号 1985年5月
- 714号 1979年3月 余剰により廃車。
- 717号 1973年10月 余剰・部品確保のため廃車。
[編集] 主要諸元
- 全長:12240mm
- 全幅:2342mm
- 全高:3700mm
- 自重:14.8t
- 定員(座席):90(32)人
- 制御方式:単位スイッチ式間接自動加速制御
- 出力・駆動方式:50kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:住友金属FS-77A
- 制動方式:発電制動併用直通空気制動
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 路面電車車両 | 函館市交通局