副官
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副官(ふくかん、ふっかん)とは軍隊において、軍部大臣や司令官、隊長など高級の役職についている者の組織運営、事務を助ける士官の役職のことである。
[編集] 概要
軍隊において、高級の役職に就く者は一般的な組織運営だけでなく、戦時、平時関わらず、配下の事務、指揮監督を行わなければならない。高級役職になればなるほど、管理する組織は大きくなるので、その組織全体を役職者一人で運営、管理するのは体力的、時間的に困難であるため、副官を置き、その一部を担当させる。当然ながら、事案の最終決定権限は役職者本人が持つ。
なお、副官は役職者の代理と言う側面があることから軍隊の中でも優秀な者が選抜、起用される。
[編集] 秘書との違い
高級の役職者について、その組織運営を助ける点では副官と秘書の意味合いは近いが、秘書は役職者本人を助けるのに対して、副官は役職者の役職そのものの業務を助ける意味合いが強い。ただし、民間企業などにおいては秘書に副官的業務を行わせている場合もある。