参謀
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参謀(さんぼう)とは、軍事作戦・用兵を企画し高級指揮官を補佐する役職。古くは軍師、指南役ともいった。企業経営者に助言する知恵袋のような存在を指すこともある。
近代的な参謀制度は、プロイセン(ドイツ)の参謀本部からはじまった。参謀としては、シュリーフェン、シャルンホルスト、グナイゼナウ、モルトケ、ルーデンドルフなどが有名である。
旧陸軍では、独立した兵科(参謀科)まで専門化し、指揮官との共同責任を執るドイツ陸軍の参謀制度を見習い、参謀に強大な権限を与え、司令官の命令を無視して独断専行した例も多い。独断専行型の参謀としては、関東軍の石原莞爾、ノモンハン事件の辻政信などが挙げられる。参謀部は旅団以上の上級部隊にしか設置されなかったが、これには陸軍大学校を卒業していない者は参謀となれなかった為連隊以下の部隊まで頭数が揃わなかった事による。
また、一方では、沖縄戦の際の八原博通のように「大局的に正しい」持久作戦を立案しても司令官に無視された参謀もある。
一方、日本海軍では兵学校の教育もあり、司令官、司令長官の補佐に徹した場合が多いが、勿論例外も存在する。海軍の参謀としては日本海海戦時の第1艦隊首席参謀秋山真之、太平洋戦争開戦時の連合艦隊参謀長宇垣纏、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦の航空参謀源田実、第一次ソロモン海戦、沖縄特攻の神重徳らが有名である。
[編集] 参謀の種類(日本陸軍)
- 参謀長 総軍・方面軍・軍・師団・旅団及軍兵站監部の参謀部を統括した。総軍の場合は総参謀長と称する。
- 参謀副長
- 高級参謀
- 作戦主任参謀 Ia
- 後方主任参謀 Ib
- 情報主任参謀 Ic
- 幕僚将校 IIa 副官(将校人事)
- 政策主任参謀
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