十勝三股駅
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十勝三股駅(とかちみつまたえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町にあった、日本国有鉄道(国鉄)士幌線の駅。北海道内の駅としては最高地点(海抜約661m)に位置し、同線の終着駅であった。
[編集] 概要
1939年11月18日、士幌線の延伸により同線の終着駅となる。
駅周辺の人口流出が進んだため、1978年12月25日、ダイヤ改正により士幌線糠平駅~十勝三股駅間は上士幌タクシーが運営するマイクロバスに転換された。これは正式な路線廃止ではなく、あくまでも「代行」という扱いであり、このバス転換後も同区間は名目上は鉄道路線として存続しており、当駅も名目上、駅として存続していた。そのため隣の幌加駅とともに国鉄の時刻表にも引き続き掲載されていたが、両駅とも列車が発着することはなく、事実上は廃駅となっていた。
その後、1987年3月23日に士幌線が第2次特定地方交通線として廃止され、糠平~十勝三股間も正式に廃止されたため、同時に当駅も正式に廃止となった。
[編集] 現状
- 近辺には「十勝三又」バス停留所がある。
- ログハウス造りの喫茶店「三股山荘」が営業しているほか、商業施設はない。
- 同喫茶店内には、十勝三股駅を再現した模型の他、士幌線営業当時の資料が展示してある。
- 廃止後、上士幌タクシーの代替バスすら沿線の極端な過疎化(糠平地区以外はほぼ無人化)によって廃止されてしまい、現在はノースライナーみくに号が乗降扱いをして補っている。
[編集] 隣の駅
- 日本国有鉄道
- 士幌線
- 幌加駅 - 十勝三股駅
※バス転換時、幌加~十勝三股間に幌加温泉入口バス停を新設した(時刻表には掲載なし)。