南ローデシア
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南ローデシア(Southern Rhodesia)はローデシア地方の南半分。ジンバブエの旧称。
[編集] 歴史
ケープ植民地の首相だったセシル・ローズが、ボーア人による植民地国家トランスバールやオレンジ自由国への圧力と北方地域の開拓を目的に1889年にイギリス南アフリカ会社を設立。翌年にはマタベレランドやマショナランドの鉱山開発権を獲得、両地方を併合して「Rhodesia(ローズの家)」と名づけた。
しかし当初の目的だった鉱山開発は目論見通り進まず、会社は農業植民へと方針を転換。それでも会社の業績は好転せず、1923年には白人のみの住民投票で南ローデシア自治政府が樹立された。1958年にローデシア・ニヤサランド連邦を結成するが、1963年に解消。その後、黒人の参政権を認めたうえでの独立を準備していたが、1965年に自治政府のイアン・スミス首相がイギリスから派遣されていた総督を追放。ローデシア共和国の独立を一方的に宣言した。