単純疱疹
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単純疱疹(たんじゅんほうしん)とは、皮膚に生じる単純ヘルペスウイルス感染症の一種。単純ヘルペス(たんじゅんへるぺす)とも呼ばれる。また、口唇にできるものを口唇ヘルペス(こうしんへるぺす)、陰部にできるものを陰部ヘルペス(いんぶへるぺす)という言い方もする。また、陰部では性交渉による感染が原因になるため性器ヘルペスという言い方もする。性感染症に関しては内部リンクを参照のこと。
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[編集] 原因
単純ヘルペスウイルスが原因。ストレスや心労、老齢、抗がん剤治療・日光等の刺激によって、ウイルスが増殖して症状を繰り返す。ウイルス自体は弱いため、感染による症状が起こっても免疫による排除が行えないため繰り返すとされる。
[編集] 一般的な症状
口の周囲や陰部に水ぶくれが出現し、それに違和感やぴりぴりした痛みを感じることもある。年に何度も繰り返す人もいる。
[編集] 検査
Tzanck試験と呼ばれる検査がある。出現した水疱の水疱液を抽出しギムザ染色を行い、細胞診により、ウイルスの感染によって膨化したウイルス性巨細胞を検出する検査である。
[編集] 治療
アシクロビルやビダラビンという抗ウイルス薬が特効し、内服による治療により短期間での回復が期待できる。皮膚症状に対しては前述の抗ウイルス薬の軟膏塗布が効果的である。適切な治療が行われれば、5日ほどで水ぶくれはかさぶたになり治癒する。
[編集] 予防
保険適応はないが、あらかじめアシクロビルやビダラビンという抗ウイルス薬を定期内服する方法がある。これを抑制療法という。
[編集] 関連項目
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