性器ヘルペス
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性器ヘルペス(せいきへるぺす)は、単純ヘルペスウイルスによって発症する性行為感染症である。
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[編集] 病因
単純ヘルペスウイルス (HSV: herpes simplex virus) には1型と2型があり、口唇ヘルペスは1型で性器ヘルペスは2型に分類される。単純ヘルペスウイルスの形状は電子顕微鏡で観察すると、まるで目玉焼きのような形態をしている。
[編集] 症状
感染をすると、潜伏期(2日~10日間)を経て水泡形成する。水疱はほどなく潰れ、潰瘍状になり色素沈着をし治るこの病気の特徴は痛みである。潰瘍そのものの痛みと神経痛の痛みを伴う。また患部近くの神経麻痺を起こす可能性があり、排尿障害や排便障害などの機能障害を来たすことがある。
初感染者の相手(セックスパートナー)の69%が無症状という報告があるので、無症候性(症状が出ない)性器ヘルペス患者が多いことを念頭に置かなければならない。
[編集] 診断
特有の水泡と浅い潰瘍で診断は容易である。不顕性感染の場合は血液検査で判断する。
[編集] 治療
抗ヘルペス剤(商品名:バルトレックス・ゾビラックス)の内服と抗ヘルペス剤軟膏塗布の両方を行う。
[編集] 予後
ヘルペスウイルスの特徴として、所属神経節に潜伏して発症を繰り返す。性器ヘルペスウイルスの場合は、骨盤内陰部神経節に潜む。女性の場合には、月経が来るたびに性器ヘルペスが発症し、精神的に追い込まれる者がいる。患者も医師も根気強い治療が必要である。