史記会注考証
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『史記会注考証』(しきかいちゅうこうしょう)は、『史記』の注釈書の1つ。日本の瀧川資言が編纂した。
会注とは、注を集めたという意味で、『史記会注考証』には、史記本文と史記の3つの代表的な以下の注を収めている。
またこれに加えて、考証として、清の考証学や日本での研究を参考にして、瀧川自身が注をつけている。これまでの注釈を集大成し、崔述や中井履軒らの著述も参考にしているので、非常に便利な注釈書である。
ただし、参考した注釈を明記しない場合があり、時には先行する注釈の説を剽窃して瀧川自身の見解として述べている部分もあるので、考証部分を利用するに際しては一定の注意を要す。