司祭服
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司祭服(しさいふく)とは、教会の司祭または牧師が祭儀(ミサまたは礼拝)のときに着用する衣装のこと。
カトリック教会では4色の祭服(彩色が施されているのはカズラという外套のようなもの)がある。色は「赤」、「白」、「緑」、「紫」。色は季節および祝日によって変更される。これは、教会の暦である「典礼暦」をビジュアル的に表現するために決定された。決定された時期は文献によると1100年代となっている。
[編集] 祭服の色目
祭服に採用された色についての意味は次のようになっている。
- 赤
- 白
- 緑
- 年間を通して着用される。この色には上記のような特別な意味はなく、典礼暦の祝日ではない主日や週間に着用される。
- 紫
- 改悛、後悔の色。アドヴェント(待降節)や、四旬節に着用される。また、葬儀にも使用されることがある。
- 黒
- 悲しみを表す色。カトリック教会の現教会法では11月2日にのみ使用されるが、白が代用される場合がある。東方正教会では葬儀に使用される。この典礼色は西方教会が起源であるとされている。
プロテスタント教会では、祭服(おもにガウンと呼ばれている)の色には特に規定はない。
祭服のほかに、ストラも用いられる。