Wikipedia:名前空間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
名前空間 (namespace) とは、端的に言えばウィキペディアの記事が属する分野のことです。例えば「夏目漱石」のような百科事典における記事は「標準名前空間」という名前空間に属します。「利用者:山田太郎」のような利用者ページは「利用者名前空間」に属します。ウィキペディアにおける記事名は一般に、半角コロン (:) に先行する名前空間名と、その後に続くその記事の固有名の2つの部分から構成されています。「利用者:山田太郎」の場合、「利用者:」がこの記事が属する名前空間分野を表し、「山田太郎」がこの記事の固有名です。「夏目漱石」のような標準名前空間に属する記事の場合は、その記事名において名前空間名を示す接頭辞は何も付きません。
名前空間という概念は、2002年1月にインストールされたMediaWikiソフトウェアから導入されました。プログラミングをかじった人ならC++やJavaの名前空間と同様だと考えれば、理解しやすいでしょう。名前空間導入前には、例えばウィキペディアにおける著作権を解説する項目を作成する際には、著作権一般について解説する「著作権」の項目と分けるために「ウィキペディアの著作権」などの記事名をつけなければなりませんでした。しかし今ではWikipedia名前空間において「著作権」という名の記事をそのまま作成することができます(「Wikipedia:著作権」となる)。
「パイプを使った技」は名前空間を使うリンクでも動作します。[[Wikipedia:なんとか|]] で名前空間は表示されません(詳細はWikipedia:編集の仕方を参照して下さい)。
[編集] 名前空間のリスト
名前空間には以下のようなものがあります:
- 標準名前空間
- 通常の百科事典の記事に使用します。リンクを作成する際には記事名だけで名前空間名の指定は不要です。記事名前空間、main名前空間とも呼ばれます。
- Wikipedia名前空間
- 利用方法・機能説明など、ウィキペディア自身についての情報です。このページがその一例です。リンク作成時には [[Wikipedia:リンク]] のように指定します。
- 利用者名前空間
- [[利用者:ユーザー名]] は利用者の名前空間です。ウィキペディア利用者が、個人的なメッセージを書いたり、自分専用のブックマークを作ったりするページです。例えば最近更新したページのリストで「ヤマダ」という利用者がページを更新したとします。ここにあるリンクは [[ヤマダ]] ではなく [[利用者:ヤマダ]] へのリンクになります。
- 画像名前空間
- 画像やサウンドの著作権などを説明する「画像の説明ページ」です。画像やサウンドそれぞれに1ページずつ存在し、画像やサウンドのデータへのリンクが含まれます。画像ファイルやサウンドファイルへのリンクには3種類あります。
- [[画像:HogeHoge.png]] 画像をページに直接貼り付けます。(サウンドは不可)
- [[Media:HogeHoge.png]] 画像やサウンドへテキストによるリンクを作成します。
- [[:画像:HogeHoge.png]] 「画像の説明ページ」へのリンクを作成します(「画像」という空間名の前に、「半角コロン ( : )」を付けます)。
- Template名前空間
- 定型文を収納するページです。“Template:名称”というページに書いたテンプレートは、記事中で {{名称}} と書くことで呼び出せます。詳しくはWikipedia:Template メッセージの一覧などを参照してください。
- Category名前空間
- カテゴリ(分類)を作り、一覧するページです。詳しくはWikipedia:カテゴリなどを参照してください。
- Help名前空間
- 操作説明書が置かれます。
- MediaWiki名前空間
- リンク・ラベルやメッセージといったインターフェース用の文章を含むページです。管理者のみ編集可能です。
- Portal名前空間
- ウィキポータルのために2006年2月に新設されました。
[編集] 会話用名前空間
前節の名前空間には、それぞれの会話用名前空間が関連づけられます。「ノート:」「Wikipedia‐ノート:」「利用者‐会話:」「画像‐ノート:」「Template‐ノート:」「Category‐ノート:」「Help‐ノート:」「MediaWiki‐ノート:」「Portal‐ノート:」の9つで、それぞれに対応する名前空間のページについて、議論を交わすページになります。また「利用者‐会話:」ページでは、特定の記事に関係せず、その利用者と議論したい場合にも使われます。なお、旧バージョンのソフトでは「/talk」サブページが使われていました。これについてはサブページを参照して下さい。また詳しくはWikipedia:ノートページをご覧ください。
- 実用上の注意。「Wikipedia‐ノート:」などで「ノート」の前にある記号は、環境によっては「全角ハイフン」として入力できる記号です。類似した記号が多く間違え易いので、マウスなどでコピーすると確実でしょう。