名誉大使
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名誉大使(めいよたいし)は、国際機関、国家、地方公共団体が国際親善や国際支援活動において寄与している人物。あるいは、寄与が期待される人物に委嘱される役職・称号である。
[編集] 国際連合ボランティア名誉大使
国際連合ボランティア名誉大使(国連ボランティア名誉大使)は、国際連合(国連)の下部組織である国際連合ボランティア計画(UNV)によって国際連合ボランティアに委嘱される役職のひとつ。
近年では、1993年4月、国際連合のボランティアとしてカンボジアでの活動中に殉職した日本人男性の遺志を継いだ実父が、勤務先を退職してボランティアとして活動を開始したのを機に、1993年6月、国連ボランティア名誉大使に任命されたのが主な例である。現在、国連ボランティア名誉大使の活動としては、国際連合のボランティアの一員として発展途上国の教育や開発の支援をする。そして、その経験を講演して国際連合の事業に対する国際的な理解と協力を得るための活動が展開されている。
[編集] 国内の名誉大使
京都府名誉友好大使、富山県名誉友好使節など各自治体おいて在住している外国人や国外に住む出身者に、国際親善活動を委嘱する目的で称号の贈呈がなされている。その他、長崎県においては、観光事業の活性化のために長崎名誉観光大使を委嘱しているほか、熊本県では、県内出身の芸能人などに熊本誘遊大使を委嘱して県の広報に努める例もある。