四ツ橋
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四ツ橋(よつばし)は、大阪市にかつてあった4つの橋のまとめた愛称。その周辺の地域の通称。現在は交差点名。
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[編集] 四ツ橋(橋)
長堀(長堀川、現在は埋め立てられている)と西横堀(西横堀川)の交差部に「ロ」の字型に架けられた、上繋橋(かみつなぎばし)、下繋橋(しもつなぎばし)、炭屋橋(すみやばし)、吉野屋橋(よしのやばし)の4つの橋の愛称である。
道路、水路、市電にとっての重要な交通の要所だった。
[編集] 現在(四ツ橋交差点)
長堀通と四つ橋筋の交差点名となっている。本来の四ツ橋は、長堀と西横堀の交差部、つまり、阪神高速と長堀通の交差部なので、四ツ橋交差点は本来の四ツ橋の位置より少し西側にずれていることになる。
長堀通の中央部には、四ツ橋に関する碑が設置されている。
[編集] 周辺
四ツ橋は、昔から、建物が建て込んだ都心部の中の貴重な開けた部分だったので、よく散歩コースとして市民に親しまれ、また大阪名所として観光名所・写真が絵はがきにも多く用いられた。
橋の北西角、交差点の北東角には、東洋初のプラネタリウムが置かれた大阪市立電気科学館が昭和12年(1937年)に完成し、四ツ橋のシンボルとなっていた。
昭和40年(1965年)には、大阪市営地下鉄四つ橋線の四ツ橋駅が完成する。
[編集] 表記について(四ツ橋・四つ橋)
地名(橋名・交差点名・駅名)は、「四ツ橋」「四ツ橋駅」とカタカナの「ツ」になっているのに対して、線名(道路名・地下鉄路線名)は「四つ橋筋」「四つ橋線」とひらがなの「つ」となっている。
道路を管理していた市の土木局(当時)と、交通事業(市電に四ツ橋の電停があった)を管理していた電気局(当時)が、監督官庁に別の表記で届け出たことに原因があると言われている。さらに、地下鉄路線名が通過する街路の名前(四つ橋筋)に合わせたのに対して、駅名は地名を採用したという結果、このようなことになっている。