大阪市立電気科学館
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大阪市立電気科学館(おおさかしりつでんきかがくかん)は、1937年、日本で初の科学館(サイエンスセンター)としてオープンした施設。当時の住所は大阪市西区新町で、閉館時は四ツ橋交差点の北東角にあった。通称は電館(でんかん)。
日本ではじめてプラネタリウムを導入した施設としても知られる。大阪市電気局(当時、現在は関西電力)のPR施設として、電気設備・製品のショールームが1階にあり、全館冷房、電光サインなどがある近代的な建築物であり、この地区のランドマークだった。6階のプラネタリウムのほか、原理館(5階)、動力館(4階)、照明館(3階)、通信館(2階)という構造になっており、テーマ別に展示がなされていた。
戦災を乗り越え平成にいたるまで開館していたが老朽化著しく1989年5月閉館。同年に大阪市北区中之島の大阪市立科学館にバトンダッチした。
閉館後はしばらく、大阪市立中央図書館の仮設館として利用されていたが取り壊され、現在はオリックスが運営するホワイトドームプラザというホテルが建築されている。このホテルの外観は大阪市立電気科学館を模しているとのことである。
[編集] 案内
※当時の入場券より
*1階 切符売場、団体受付 *2階 家庭電気館(電気館) *3階 生産電力館(電気館) *4階 電波通信館(電気館) *5階 原子力館 (電気館) *6階 プラネタリウム(天文館) *7階 無料休憩所 *8階 天文展示室 *9階 屋上遊歩道 *見学順序:8階→6階→5階→4階→3階→2階 *休館日:毎月曜日(但し、祭日に当る月曜日は開館いたします)
[編集] 関連書籍
- 『大阪人』2006年10月号(第60巻10号)「特集:科学シティ・大阪」、大阪都市協会