四十八手
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四十八手(しじゅうはって)とは、大相撲における取り組みの決まり手を定めたもので投げ手12、掛け手12、反り手12、捻り手12からなっている。これは、土俵が制定される以前からあったもので、相手を土俵外へ出す技は一手も含まれていない。従って出す技が最も重要視される現在では旧来の四十八手は無意味とも言える。
現在使われている技は厳密に分けると300手くらいになるが、1955年に日本相撲協会ではこれを70手に整理し、改訂や追加がなされて現在認定している実際の決まり手は82手存在する。
- 江戸時代の日本では、一覧で表記する時にはいろはの文字数である48で定めることが多く、大岡忠相が定めた町火消しも同じ由来により48組とされている。滝でも、大小の滝がそこに数多くあってそれで一つの滝をなしている時などは、赤目四十八滝といったふうに48という数を呼び名にする。
[編集] 主な決まり手
[編集] 突き出し
手のひらをもって相手を突き、土俵外に出す。
[編集] 寄り切り
四つ身になって相手を土俵外へ出す。
[編集] 押し出し
もろはず、片はず、あるいは両前まわしから相手を押し上げて土俵外に出す。
[編集] 上手投げ
上手まわしを引いてその側から相手を投げる。
[編集] 下手投げ
下手まわしを引いてその側から相手を投げる。
[編集] 小手投げ
相手の差し手を抱え込んで投げる。
[編集] 掬い投げ
差し手でまわしを引かずに相手を掬い上げるようにして投げる。
[編集] 出し投げ
まわしを引いた手を返すことなく、肘を脇につけたまま出すようにして投げる。
[編集] 首投げ
相手の首を巻いて投げる。
[編集] 二丁投げ
[編集] 掛け投げ
[編集] 櫓投げ
[編集] 内掛け
[編集] 外掛け
[編集] 切返し
[編集] 蹴手繰り
[編集] 渡込み
[編集] 二枚蹴り
[編集] 足取り
[編集] 居反り
[編集] 突き落とし
相手が出てきた場合、相手の差し手の外側から脇の下に親指を入れ、他の四指を肩に当てて下におっつけるようにして倒す。
[編集] 巻き落とし
[編集] とったり
[編集] 肩透かし
右(左)差し手で相手の左(右)腕の付け根を引っ掛けるようにして体を右(左)後ろへ開くと同時に左(右)手を上から回して相手の肩を叩いて引き倒す。
[編集] 外無双
右(左)差し手を抜いて相手の右(左)膝の外側に手のひらを当て、左(右)手で相手の右(左)差し手をしっかりと抱えて捻り倒す。
[編集] 上手捻り
上手まわしを引いて捻り倒す。
[編集] 下手捻り
下手まわしを引いて捻り倒す。
[編集] 鯖折
両まわしを取って引き付け、あごを相手の肩に当てて前に引き、相手の両膝をつかせる。
[編集] 網打ち
相手の差し手を両手で抱えて、体を上手の方に開いて逆に捨てるように投げる。
[編集] 引き落とし
相手の手や前まわしを掴んで前に引き倒す。
[編集] 叩き込み
相手が前に出て来る時、体を開いて相手を前に落とす。
[編集] 吊り出し
四つ身から相手を吊り上げて土俵外へ出す。
[編集] 送り出し
相手の後ろに回って土俵外へ出す。
[編集] 一本背負い
[編集] 五輪砕き
[編集] 仏壇返し(呼戻し)
[編集] 禁じ手
相撲規則で定められている禁じ手は次の通りで禁手を用いた場合は反則負けとなる。
- 握り拳で殴ること。
- 頭髪を故意に掴む事。
- 目または水落等の急所を突くこと。
- 両耳を同時に両手で張ること。
- 前たてみつを掴み、また横から指を入れて引くこと。
- 喉を掴むこと。
- 胸、腹を蹴ること。
- 一指、または二指を折り返すこと。
この「四十八手」は、相撲に関連した書きかけ項目です。 記事を加筆・訂正してくださる協力者を求めています。(スポーツポータル/相撲プロジェクト) |