四点
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四点(してん)とは、野球ボールくらいの大きさのボールを使う子供の遊びのひとつである。また、スペースを六つにした六点(ろくてん)という派生ルールも存在する。なお、ここでは四点として解説しているが、地域によっては「大学」あるいは「大学おとし」といった呼び方もする。
[編集] ルール
いくつか派生ルールがあるが、以下では一般的なルールを述べる。
四点は大抵4人以上で行われるが、3人でも三点として遊ぶことも可能である。 まず、地面に大きな四角を書き、それを四つに区切る。 ジャンケンなどで「社長」「部長」「課長」「平」の階級を決め、区切った四角に入る。4人以上の場合、入社できなかった人は地獄となる。社長がボールを取り、好きな人にボールを打ち付ける。この場合、一度自分の領地にボールが着かなければならない(ワンバンと呼ぶ)。打たれた人は、一度自分の領地にボールがついたのを確認してから、好きな方に打ち返す。ボールがつく前に打ってしまった場合は、ノーバンでアウト、降格。打ち返せなかったら降格となる。平の場合は地獄に堕ちる。そして、地獄の一番上の人が、平になる。 つまり、
- 部長が降格→課長に。課長の人→部長に昇格
- 平が降格→地獄の最下位に。地獄の最上位の人→平として入社。
ということになる。 また、自分の領地につかずに相手の領地に入ってしまった場合や、自分の領地につかないまま打ち返してしまったり、領地につかずにフィールドの外に出てしまった場合、そしてボールを打ち返す前に地面に二回バウンドすると(ツーバンと呼ぶ)、アウトとなり降格する。 社長がミスをした場合、部長へ降格とはならず地獄に堕ち、全体が一階級昇進する。
このゲームを派生したものとして、「六点」がある。社長の上に「会長」、社長の下に「役人」を置き、フィールドも大きくなるが基本的なルールは同じ。上記で述べた「三点」も同じ。三点の場合、部長が消えて「社長」、「課長」、「平」となる。
このゲームが強い人は、「四点」と「四天」をかけて、「四天王」と呼ばれる。
[編集] 巧妙な打ち技
相手に打たれにくくするため、いくつかの特殊なボールの打ち方がある。たとえば、
- 低めに思いっきり打ち、自分の領地、相手の領地にワンバンしつつフィールド外へ出す。
- 思いっきり弱く打ち、相手のツーバンを誘う。(強く打つように見せかけておくとより成功しやすくなる)
と言ったような技がある。 だが、ここに挙げたものは、初心者では失敗して自分が降格ということになりかねないため、練習が必要である。