四畳半フォーク
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四畳半フォーク(よじょうはん-)とは、フォークの中でも、恋人同士だけの貧しい(であろう)暮らし(四畳半の部屋に同棲)を内容の中心とした作品のことを言う。もともとは、蔑称。典型的には、かぐや姫の「神田川」、風の「22歳の別れ」、吉田拓郎の「結婚しようよ」などを意味する。
1970年代の中頃、荒井由実(当時)が、坂本龍一とのある雑誌対談において、批判的な文脈で、はじめて用いたとも言われるが、真実かどうかは定かではない。
荒井由実の、ギターよりもピアノ、デートならドライブ、食事はレストランで、といった、当時では、やや高級志向の視点を考えると、この由来も真実味を帯びる。
生活派フォークまたは私小説フォークという呼び方もなされる。なお、「生活派フォーク」は、「社会派フォーク」に対応した呼び方である。