圧着端子
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圧着端子(あっちゃくたんし en:solderless terminal)とは電線先端に取り付ける接続端子のひとつで、電線と端子に物理的的圧力をかけることにより固着させることからこの名称がある。本来、はんだ付けしていたものを、作業性改善の目的で置き換えたものであり、英語では "solderless terminal" (solder ははんだの意味)という。 圧着端子にはその形状等によりいくつかの種類があるが、いずれも圧着工具によって電線と強固に固定されるものであり、端子先端は電気設備の端子盤にネジ止めするようになっているものが多い。
[編集] 圧着端子の種類
裸圧着端子─┬─────丸形(R端子) └─────先開形(X端子) 絶縁被覆付圧着端子─┬─直管形 └─拡管形 ギボシ端子 ファストン端子 圧着接続子───────裸圧着スリーブ
絶縁被覆付きのものは、短絡防止のため、端子の圧着部(胴体部分)が合成樹脂によって覆われており、主に多芯の電線に用いられる。ギボシ端子とファストン端子はオスメス対で使用され、端子を抜き差しする場合に利用される。また、端子ではないが「裸圧着スリーブ」とは筒形をしており、電線同士を圧着して接続するものである。電線同士の接続で、端子を抜き差しする必要がない場合は、ギボシ端子、ファストン端子より強度に勝るスリーブで圧着する方がよい。