変愚蛮怒
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変愚蛮怒(へんぐばんど、Hengband)は、ローグライクゲームの一つ。Zangbandの日本語版から派生したバリアントである。日本語版と英語版があり、フリーソフトウェアとして配布されている。日本ではもっとも広くプレイされているAngbandのバリアントであり、国内ではToMEと並んでもっとも人気のあるバリアントの一つである。
[編集] 概要
このゲームの目的は、37種の種族・27種の職業・12種の性格(職業によってはこれらに加えて10種の魔法)を組み合わせて作ったキャラクタで、5つの町と19ヶ所のダンジョンを行き来しながら必要な能力と装備を蓄え、最終的に「混沌のサーペント」と呼ばれる大蛇を倒すことである。
旅の途中では、「ユニークモンスター」と呼ばれる強敵や、「アーティファクト」と呼ばれる強力なアイテムが登場、あなたの冒険をよりエキサイティングなものとする。
全体にネタに走ったクラス、ユニークモンスター、アーティファクトばかりが取りざたされがちだがシステム面ではドラクエ風のウインドウメニューの導入による操作面の簡便化を行ったり、ToMEとともに広域マップ導入の走りとなるなど注目すべき点が多い。
[編集] バリアント
変愚蛮怒から派生したバリアントには、タクティクスオウガ風のアレンジを施したTObandや、イタいネタを導入すると言いつつも更新が止まっている激痛愚蛮怒がある。さらに簡単愚蛮怒というバリアントもあるが、これはZangband2.4.0のバリアントであり、名前を似せてあるだけで変愚蛮怒とは直接の関係はないうえ、現在は名前をXAngbandに改めている。また海外製のバリアントとして、全体的に難度を高め、アーティファクトやモンスターの追加・削除をおこなったEntrobandがある。