夜光雲
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夜光雲(やこううん)は中間圏にできる特殊な雲で、日の出前や日没後に観測される気象現象である。
![サイマー湖上空に発生した夜光雲。英語版より](../../../upload/shared/thumb/d/d7/Noctilucent_clouds_over_saimaa.jpg/180px-Noctilucent_clouds_over_saimaa.jpg)
通常の雲が地上10km付近にできるのに対し、夜光雲は地上50km~90kmと、非常に高層にできる。高度の高い位置に発生するため、太陽が地平線付近にあるとき下から日が当たる。そのため、青白く輝いて見える。主に、南北の緯度50°~60°の高緯度地域の夏に発生する。
この夜光雲は古くから知られている現象であるが、近年の二酸化炭素やメタンの増加により、対流圏の気温が上昇し、それに伴い、中間圏の気温が低下したために発生しやすくなったとも考えられている。