大字 (数字)
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大字(だいじ)は、単純な漢数字を代用するために用いる数字の一種。大字に用いられる字は定まっており、元の漢数字とは音が同じで意味が異なる漢字を転用する。
字の混同や改竄を防ぐために、戸籍や会計や登記では多く用いられる。
例えば、「一」の字は、後から「丨」を書き加えて「十」にしたり「二」を書き加えて「三」にしたりする改竄が可能であるが、「壱」の字はそのような改竄は難しい。
大字は一から万にいたるまで用いられてきたが、現在(戦後)主に使われるのは「一(壱)」「二(弐)」「三(参)」「五(伍)」「十(拾)」の5字のみで、他の字はあまり見られなくなった(この5字は改竄の可能性が高いためと思われる)。尚、中国では現在でも領収書や契約書の数字に5字を含む全ての字を一般的に使用している。(簡体字化はされている。) また、桁の数字が1である場合、一般に「壱」を加える。例えば「百十」の代わりに「壱百壱拾」と書く。 なお、「七(漆)」は「漆」の異体字を用いる。その異体字とは、「染」の「九」を「七」とした字である。
その他、複雑な字にして荘重な印象を与える為に用いられる事もある。
数 | 漢数字 | 大字 | |
---|---|---|---|
現 | 旧 | ||
1 | 一 | 壱 | 壹 |
2 | 二 | 弐 | 貳 |
3 | 三 | 参 | 參 |
4 | 四 | 肆 | 肆 |
5 | 五 | 伍 | 伍 |
6 | 六 | 陸 | 陸 |
7 | 七 | 漆 | 柒 (漆) |
8 | 八 | 捌 | 捌 |
9 | 九 | 玖 | 玖 |
10 | 十 | 拾 | 拾 |
100 | 百 | 佰 | |
1000 | 千 | 阡 (仟) | |
10000 | 万 | 萬 | 萬 |