大学ブランド
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大学ブランドとは、世間一般の人が大学に抱くイメージや、学生が就職する際の、企業側の大学に対する評価など、大学名が持つ力のことである。よく議論される大学の雰囲気やイメージ、就職力などをまとめて表現した用語だが、主に企業などが使用したりすることが多く、一般的に使われることは少ない。
世間が抱くイメージとしての大学ブランドは、良くも悪くも様々である。「オシャレでスマート」「野暮ったく男臭い」「お金持ち」「庶民的」などは必ずしも実際の現状と合っているとは限らないが、およそそのままであることも多い。大学のパンフレットなどには載せられていない大学の素顔を反映しているものと言える。ただ、前述の通り必ずしも合っているわけではなく、年配者や若者とでは昔と今とのイメージに差が生じたりする。 代表的なものにかつての早慶があり、早稲田大学はバンカラ、慶應義塾大学はスマートという一般的なイメージがあった。早稲田マンや慶應ボーイといった単語もここから来ているものと思われる。
就職に際しての大学ブランドは、主に就職力のことを指す場合が多い。名門大学などが、ブランド大学と呼ばれるものと同義である。これは大学の多くの卒業生を輩出してきた伝統と実績や、学閥によるところが大きい。ほとんどは名門・有名私立大学にみられるが、国公立大学もあまり言われないだけで、地元を中心に絶大なブランド力を持つことが多い。
私立大学では関東の早慶、MARCH (学校)、学習院大学、関西の関関同立などがブランド大学と呼ばれている。近年、受験界が全入時代に入ったが、これらの大学の受験者数が増加したのも大学ブランドの一環と言える。