大語族
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大語族もしくは超語族(だいごぞく、ちょうごぞく、英:super family、macrofamily)は、言語学の用語で語族よりもう一つ大きい系統の単位。同じ言語(祖語)から分かれた語族をまとめたもの。学説としては唱えられているものがあるが今のところ広く認められている大語族はない。
[編集] 主な大語族の説
- ノストラティック超(大)語族
- アフロ・アジア語族、南コーカサス語族、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、ドラヴィダ語族、アルタイ語族(上記)、エスキモー・アレウト語族を含む
- ユーラシア超(大)語族
- ジョーゼフ・グリーンバーグが主張する。エトルリア語、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、ユカギル語、アルタイ語族(上記)、朝鮮語、日本語族、アイヌ語、ニヴフ語、チュクチ・カムチャッカ語族、エスキモー・アレウト語族を含む。
- デネ・コーカサス超(大)語族
- セルゲイ・スタロスティンや John Bengtson が主張する。シナ・チベット語族、ナ・デネ語族、イェニセイ語族、バスク語、古典アキテーヌ諸語(語族)、北東コーカサス語族、北西コーカサス語族、ブルーシャスキー語を含む
- 世界祖語
- Merritt Ruhlen が主張する。全ての人の祖先を遡るとミトコンドリア・イヴに行き着くように、全ての言語の祖先を遡ると行き着くとされる言語。必然的に全ての言語は世界語族の一員ということになる。