大賀の押被
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大賀の押被(おおがのおしかぶせ)は、岡山県高梁市川上町にある地質構造。大賀デッケン、大賀衝上ともいう。1925年、地質学者の小澤儀明によって発見され、1937年、国の天然記念物に指定された。
中生代三畳紀の泥岩・砂岩(成羽層群)の上に、古生代の石灰岩が重なっている。横からの圧力によって褶曲した地層が横倒しになり(横臥褶曲)、さらに衝上断層によって地層が切れ、新しい地層が古い地層の上に重なったと考えられている。
川底に境界部の露頭があるが、そこを見ただけでは何のことか分からない。
[編集] 関連項目
- 横臥褶曲
- 衝上断層
- 地質・鉱物天然記念物一覧
[編集] 参考文献
- 光野千春・沼野忠之・高橋達郎 『原色図鑑 岡山の地学』 山陽新聞社、1982年、ISBN 4-88197-108-5。
- 山陽新聞社編 『文化財写真集 岡山の美と心』 山陽新聞社、1990年、ISBN 4-88197-330-4。
- 沼野忠之 「時間が逆転!? - 地層の大逆転、大賀デッケン」『不思議発見 岡山のなぞ!?』 山陽新聞社編、山陽新聞社、1995年、118-120頁、ISBN 4-88197-562-5。
- NHK「クイズ日本人の質問」グループ編 『NHKテレビクイズ日本人の質問4』 日本放送出版協会、1996年、ISBN 4-14-016085-3。
[編集] 外部リンク
- 国指定文化財 データベース(文化庁)
- 大賀デッケン(高梁市)
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