大越 (山形県の峠)
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大越(おおこし)は山形県西川町と鶴岡市を結ぶ峠である。標高920m。
[編集] 概要
国道112号が通っており、国道112号の旧道である。大型車通行禁止、冬季通行止である。国道112号月山道路が並行して走っており、ほとんどの車は月山道路を走り抜ける。国道112号自体が、古来から「六十里越街道」と呼ばれているが、特に、大越を越えるルートを、月山道路と区別するために六十里越街道と称することがある。
国道112号月山沢から分岐し、九十九折の急坂を駆け上がると、運動公園やキャンプ場が整備された弓張平高原に出、さらに進むと志津温泉の小さな温泉街へと至る。ここまで2車線の道路で、ここから先が、田麦俣まで1.5車線の規制区間となる。
志津温泉を出てしばらく進むと山形県道114号月山志津線の分岐があり、ここから山形県立自然博物園、月山夏スキー場へと向かう。ここから先は本格的な峠の山越えの様相となり、いくつもの沢を越え、時々眼下に月山道路を望み、やがて峠の頂上大越に至る。
大越から先をしばらく進むと、湯殿山道路との交差点が突如出現し、ここを右折すると出羽三山の1つ、湯殿山神社がある。この先は急激に標高を下げながら下界へと向かい、擂鉢状の谷間にある「多層民家」で有名な寒村、田麦俣にて月山道路と再び合流する。
大型車の通行こそないものの、月山道路にはない峠越えの雰囲気を求めて、普通車の通行がそこそこある。秋の紅葉の頃には、麓から大越にかけて劇的に葉の色が変わる光景が楽しめる。
[編集] 関連項目
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