天才!ヒポカンパス
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天才!ヒポカンパス(てんさい!ヒポカンパス)は、フジテレビ系列で放送されたクイズ番組である。瞬間的な記憶をメインとする様々なクイズに挑戦する内容で(タイトルの「ヒポカンパス」とは、脳の記憶を司る「海馬」の意味)、1996年の正月にパイロット版を放送して好評だった為、1996年4月18日から9月5日まで毎週木曜日の午後7時から7時54分にレギュラー放送したものの、当時は、裏番組に嗚呼!バラ色の珍生!!(日本テレビ系)があり視聴率低迷で半年で終了した。
目次 |
[編集] ルール
- 「右脳ゾーン」「左脳ゾーン」の2チームに芸能人チームが分かれて、5対5で対決。
- クイズは「チャンク」と呼ばれる幾つかのコーナーに分かれており、チーム5人の合計得点(単位:バイト)を競う。
- 勝利チームは純金を獲得。更に、MVP(チームの勝敗に関係なく個人で最も多くバイトを獲得した人)が100万円を賭けた「記憶金庫」に挑戦。
[編集] 司会
[編集] 主なクイズ
[編集] ヒポカンスロット
- 懐かしCM等、30秒程のVTRを見た後、そのVTR中の内容に関する問題が出題されるので、早押しで解答する。正解すると30バイト。
- VTRの冒頭にはタイトルと一緒に「その中から何問出題されるか」が表示されていた。
- 問題は、回転している「ヒポカンスロット」のドラム部分に問題文が書かれており、止まった文章の問題に答えていく。
- あてずっぽう防止のため、1つの問題で3人間違えたら時間切れとなる。(これは他の早押しにも適用された)
- 番組開始当初は司会者のうち一人が出演していたVTRもあった。
[編集] スパルタンゴ16・イライラ単語
- 幼稚園児の粘土作品のタイトル、沖縄に住んでいる人の名前など、覚えにくいものの名前を記憶する。
- 「スパルタンゴ16」では、VTRを見て単語16個を憶えた後、その16語を解答者が1語ずつ答える。不正解及び時間切れで、解答権が相手チームに移動。もらえる得点はあといくつ答えが残ってるかで決まった。(残り16~12なら10バイト、残り11~7なら20バイト、残り6~2なら30バイト、最後の1つは100バイト)
- 「イライラ単語」では、VTRを見て単語8個を憶えた後、「この人の名前は?」等指定された映像に対応している単語を答える。答える人は相手チームが指名し、1人目で正解なら100バイト、以下80、60、40、20と下がっていく。
- 「イライラ単語」初期は、「スパルタンゴ16」と同内容
- 記憶する単語にはごく簡単なものも含まれる。最後の単語は非常に長い。
[編集] たった一人の目撃者
- まず、誘拐事件等、犯人が犯行に及ぶ様子をVTRで見る。
- その後、解答者にゴリさん(竜雷太)がVTRで聞き込み風に、問題を出題。主に犯行現場の様子(連れ去った車のナンバーや、犯行時刻など)を聞かれる。ゴリさんに指名された人が答える。正解なら30バイト。(後に50バイトに変更)
- 質問の後ゴリさんが署の資料室にある解答者として指名した人の昔の写真集などを出すのがお約束。
- 回によってはゴリさんの代わりにテキサス(勝野洋)など、他の刑事が出演していた。
- 最終回でVTR出演のはずのゴリさんがスタジオに登場、出演者や観客を驚かせた。(実は別室でリアルタイムで撮影していた)
[編集] ナンダー3(ナンダーワードを探せ)
- まず、一方のチームに3文字の「ナンダーワード」が告げられる。
- そのチームは1人ずつ、ナンダーワードに含まれる3文字中2文字以上が含まれる単語を答える。この時、「や」「ゆ」「よ」「つ」は文字の大きさを変えたりしてはいけない。また、もともとの文字に対し「゛」や「゜」を付けたり外したりするのも無し。
- もう一方のチームは答えられた単語を記憶し、そこからナンダーワードが何であるかを推理し、早押しで答える。
- 制限時間10秒で、1秒たつごとに獲得出来る得点が10バイト(または20バイト)ずつ減っていく。
[編集] バーチャスロット
- 基本的には「ヒポカンスロット」と同じで、正解なら1問につき40バイト。
- 但し、出題VTRは「飛んでいる虫が見た映像」「ブーメランが見た映像」等をCGで再現したもの
- まず3問出題され、それが終わると同じVTRをスローでもう一度見る。その中からまた3問出題、ただし今度はより細かい所から出題される。
[編集] Mimi8
- 「犬の鳴き声」「車の音」など、テーマに合った8種類の音を記憶する。記憶の段階では、ナレーションの声は小さくなっている。
- その後、音が流れるので、何の音だったかを答える。
- 1チームずつ交互に出題され、出題されたチームは、答えが分かったメンバーがその場で起立。相手チームは起立した人の中から1人を指名し、その人が解答。正解なら立った人数×20バイト獲得。逆に間違いなら立った人数×20バイトの減点。
- 本当は分かっていなくても、獲得バイト数を増やす為に起立する作戦もある。
[編集] ハイパースロット(チェック父さん)
- 基本的に「ヒポカンスロット」と同じ。但し、出題される問題が、素早く爆破される果物や風船の色・配置・順番の記憶等、難しくなっている。正解すると1問につき50バイト。
- また、お父さん役の人が様々なものを指摘して解説を挟む「チェック父さん」シリーズもよく出題されており、後に「チェック父さん」という名前で独立した1コーナーに。
[編集] 芸能界なりきりシミュレーター
- 「出川哲朗のマネージャー」「林家ぺーの弟子」等になったと仮定して、VTRによるシミュレーション形式で出題していく。
- 予め5種類の鉄則を記憶、VTR中のチェックポイントでは正しい鉄則を実行する。
- 鉄則を覚えた後は、本人が出演するVTRで出題。各チェックポイントで指名された人は鉄則を実行して、それが正しければ50バイト獲得。
[編集] ヒポカンフラッシュ
- ラストクイズ。1秒しか映されない表に書かれた文字の位置や色を記憶。その後司会者が口頭で出題する問題に早押しで答える。
- 表示前に3秒間のカウントダウンがある。
- 2本VTRがあり、どちらも3問ずつ出題。1本目はすべて50バイト、2本目は1問目と2問目がそれぞれ60バイトで、3問目(正真正銘のラストクイズ)は100バイト。
- 当てずっぽうで答える人に注意を促す「当てずっぽうはダメ!」や、余りにも表示される時間が短い為、視聴者に瞬きをする様促す「まばたきをしてください」等のテロップが表示される事が多かった。また視聴者はCMの後もう一度VTRを見られることもあった。
[編集] 記憶金庫
- その日のMVPが挑戦
- まず、金庫を開ける為に必要なダイヤルの回し方7個が、順番にアナウンスされる。(「左9」「右8」…の様にアナウンスされ、例えば「左6」なら、左方向に番号6の所まで回す)
- 次に、記憶したとおりにダイヤルを回し、見事開けることが出来れば、金庫の中に入っている賞金100万円獲得。1個でも間違えたら失敗、賞金は無し。
[編集] エピソード
- 「たった一人の目撃者」の出題VTR収録中に事故が発生、5人が重軽傷を負った。
- 最終回では、森口が2度も答えを言ってしまった。そんな時「潰せ、こんな番組!」「もう潰れるんや」というやり取りがあった。
- ゴリさんがガダルカナル・タカを指名するとき、毎回正しく名前を呼べない。
[編集] 番組の変遷
フジテレビ 木曜19時枠 | ||
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19:00-あっぱれさんま大先生※日曜昼へ移動 19:30-木曜の怪談※短縮 |
天下ごめんネ!! |