奥丸山
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奥丸山(おくまるやま)は、飛騨山脈(北アルプス)にある標高2440mの山。山体すべてが岐阜県に属する。槍ヶ岳から樅沢岳に至る西鎌尾根の途中の千丈沢乗越から派生する中崎尾根上にある。
山頂からは、東側の槍ヶ岳、穂高岳、西側の笠ヶ岳、遠くは乗鞍岳といった360°の大展望を望むことが出来る。また、東側には北穂高岳の滝谷を真正面から望める。
[編集] 登山ルート
従来は、右俣谷の槍平小屋から登る登山ルートが主であった。中崎尾根へ登ると、奥丸山頂は千丈沢乗越方面への登山道とは反対方向になり、槍ヶ岳登山ルート上からは逸れるため訪れる人も少なかった。
しかし、2005年秋、左俣谷からの登山道が新設され、わさび平からの登山が可能になったのと同時に、奥丸山から槍ヶ岳への登山道とつながったため、新穂高温泉-わさび平-奥丸山-千丈沢乗越-槍ヶ岳という新たな登山ルートが誕生した。これにより、奥丸山は、槍ヶ岳登山ルート上の山に仲間入りした。