山川発電所
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山川発電所(やまがわはつでんしょ)は、鹿児島県指宿市にある出力2万キロワットの地熱発電所。
地熱によって加熱された高温の蒸気を利用して発電を行う。阿多カルデラ内部の地熱地帯にあたり近くに伏目温泉がある。深さ1500mから2500mの井戸が11本あり、合計で1時間あたり225トンの蒸気を得ている。発電に利用された後の熱水は地下に戻される。九州電力が運営しており運転監視は約80km離れた川内発電所で行っている。
[編集] 歴史
1977年(昭和52年)から調査が始まり、1988年(昭和63年)に開発の基本協定が締結された。1990年(平成2年)の噴気試験によって3万キロワットの発電が可能であることが確認された。発電所は1993年(平成5年)9月に着工され、1995年(平成7年)3月に営業運転を開始した。日本では7番目、九州では大岳発電所、八丁原発電所に次いで3番目の事業用地熱発電所である。
[編集] 参考文献
- 山川町編 『山川町史(増補版)』 山川町長中村治男、2000年。