岩手県立花泉高等学校
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岩手県立花泉高等学校(いわてけんりつはないずみこうとうがっこう)とは、岩手県一関市(旧花泉町)に所在する公立の高等学校である。男女共学。略称は花高(はなこう)である。岩手県立高校であるが、県境に立地しているため宮城県北地域からの入学者も多い。卒業生の多くは地元企業に就職するが、平成16年の商業科の募集停止により、普通科高校となったことから近年進学にも力を入れている。モットーは「自分をのばす力を育てる」。平成19年度に創立60周年を迎える。
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[編集] 学科
- 全日制課程 普通科
[編集] 所在地
- 〒029-3101 岩手県一関市花泉町花泉林ノ沢17-9
[編集] 校章
- 図柄の「高」の下の文字は「泉」の文字を図案化したもので、両側は櫻と花とその枝で、内側3葉と外側4葉計7葉は、旧流れ7カ村(旧花泉町・花泉、涌津、永井、油島、老松、日形、金沢)を象徴している。両側の花と下の泉で花泉を表し、常に明朗で花のように美しい心をもった、清廉潔白にして高雅な人格の育成を期待したものである。制定・昭和24年6月25日。花泉高校第2回卒業生鎌田孝氏作。
[編集] 校訓
- 知行合一(ちこうごういつ) 創立40周年を記念し制定された。
- 中国の明時代の学者・王陽明の学説で、知識と行為とは本来同一であり、知って行わないのは真に知ったのではない。知と行は表裏一体をなしていなければならないという意味。制定者(故山影長栄元校長) 校地内に銘文を刻んだ記念碑が設置されている。
[編集] 校歌
- 作詞 佐藤虎雄
- 監修 土井晩翠
- 作曲 海鉾義美
- 1.時代に誇る藤原の ゆかりもゆかし花流泉 そそぐ金流川ぞいの 磐井の里の土の香に 文化の流れ果てしなく いぶきぞあらたわが高校
- 2.旭に薫る松風の 調べも楽し楽の園 耕土の色はとりどりの 稔りを呼びて営みに 科学の極めたゆみなく 教えぞ広しわが高校
- 3.はるかに仰ぐ青雲の 望みも高し須川岳 不抜の意気に蛍雪の 功なり卒えて立つや世に 道義の光隈もなく かざし進まんわが高校
[編集] 主な沿革
- 昭和23年4月15日 岩手県立一関第一高等学校流れ分校(定時制)として設立。
- 昭和24年4月1日 岩手県立花泉高等学校(定時制)に昇格。
- 昭和24年4月20日 開校式を挙行。5月20日を創立記念日と定める。
- 昭和47年4月1日 商業科設置
- 平成元年4月1日 情報処理科設置
- 平成9年4月1日 情報処理科募集停止
- 平成16年4月1日 商業科募集停止
[編集] 主な卒業生・関係者
- 大空遊平(漫才師)
- 渡辺敏貴(パラリンピック金メダリスト)
- 及川ひろみ(ミュージシャン)
[編集] その他
- 校内に中村晋也氏(日本芸術院会員)制作のプロンズ像『ミゼレーレ』が設置されている。
- 学校への交通アクセスが良く、JR花泉駅より徒歩10分弱である。
- JR花泉駅西側の小高い山の上(地元では古来より通称・旭山と呼ばれている。花泉高校では郷土の先人達への感謝の意味から「流郷臺」と命名し碑を設置している)に校舎がある為、自然と学習環境に優れている。
- 創立50周年記念にセミナーハウスが設置され各種研修や合宿などに積極的に活用されている。