左官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
左官(さかん)とは、日本建築で壁や土塀、土壁、漆喰などを仕上げる塗り仕上げ職人のこと。なまって「しゃかん」ともいう。近年は広く建築関係のモルタル仕上げにも従事する。日本家屋の壁の仕上げには欠かせない職種の一つであり、かつては土蔵の外壁や鏝絵など、技術を芸術的領域にまで昇華させる職人が現れたが、近年の住宅様式の変化として壁の塗装、クロス仕上げ等が増加したことに伴い、急速に職人数の出番は減り、技術も失われつつある。そのため近年では鏝捌きの技術を活かしつつ、ビル建築等の床下地のモルタル仕上げ(床補修)を専門に行なう補修工も現れている。また、一時流行った綿壁により左官の地位は落ちてしまったという意見もある。
目次 |
[編集] 語源
平安時代において、宮中の土木工事部門へ属(さかん)し、出入りが許されていたことに因む。
[編集] 備忘録
瀬島龍三(大日本帝国陸軍関東軍参謀)はソ連によってシベリアに抑留されたとき、左官の重労働に従事せられた。このとき、自身が陸軍中佐(佐官)であったので、後にそのときを回顧するときユーモアとして語呂合わせで佐官が左官をしていたと話すことがある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 技能者 | 建設業 | 建築施工 | 建築関連のスタブ項目