左近司祥子
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左近司 祥子(さこんじ さちこ、1938年 - )は、日本の哲学者、西洋古典学者、ギリシア哲学研究者。女性。東京都出身。学習院大学文学部哲学科教授。
極度の猫好きとして知られ、多くの野良猫を保護し、自宅に猫を40匹以上飼っている。猫に関する著作が多数ある。著書『「本当に生きる」ために』のあとがきによれば、「『できることなら、あらゆる猫を救いたい』『私の目の前で猫殺しなど許さない』」が「たった一つの私の存在価値」だとのこと。
夫との間に三人の娘がおり、著書『哲学するネコ』の中ではそれぞれ「お助けレイディー一号・二号・三号」と呼ばれる。翻訳家で元タレントの左近司彩子は三女。
「戦う哲学者」の中島義道氏が『哲学の教科書――思索のダンディズムを磨く』(講談社 1995)の中で、著書『「本当に生きる」ために』を推薦していたが、非売品のため入手困難だった。この本は、現在『本当に生きるための哲学』岩波現代文庫として市販されている。
[編集] 履歴
- 1961年3月、東京大学文学部哲学科卒業。
- 1966年3月、東京大学人文科学研究科哲学専攻博士課程を満期退学。
- 1970年4月、東京大学文学部哲学科助手に就任。
- 1972年4月より学習院大学文学部哲学科助教授を経て、現在教授。
[編集] 著書
- 『「本当に生きる」ために』学習院教養新書(1994/1)学習院・非売品。
- 『哲学するネコ―文学部哲学科教授と25匹のネコの物語』小学館文庫 (1998/04) 小学館
- 『はじめての哲学』(2000) 北樹出版
- 『悪なんて知らないと猫は言う―悪とヒトの優雅な哲学』(2001/09) 講談社
- 『本当に生きるための哲学』岩波現代文庫(2004/06) 岩波書店(『「本当に生きる」ために』改題)
- 『謎の哲学者ピュタゴラス』講談社選書メチエ(2003/10) 講談社
- 『自分を知るための哲学―「私」を考え、「私」を変えて、「私」を幸せにするために』(2003/12) ナツメ社
- 『ソクラテスになった猫』(2005/10) 勉誠出版
他、訳書多数。