幼女
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幼女(ようじょ)とは女性の幼児(未就学児)を指す言葉であり、いわゆる「少女」より更に幼いという意味で、特に性的嗜好の対象としてのニュアンスを込めて使用される。
日本ではかつて、幼い児童に対して性的欲求を覚えるペドフィリアの存在がほとんど認識されていなかった事もあり、あえて性的ニュアンスを含む「幼女」という言葉が一般に用いられる機会はほとんど無く、ほとんど男児と一緒くたに「幼児」と呼称されていた。
この言葉が一般化する契機となったのが、1988年から発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件であった。この事件で犠牲になったのは3歳から7歳までの女児4名であり、従来の同類事件に比べて(特に性的衝動を動機とした物としては)その年齢の低さから、事件の異常性を強調する意味もあって、報道などであえて「幼女」という言葉が多用される事となった。
この事件で同時にペドフィリアの存在も世間に広く知れる事となり、児童を対象にした性犯罪への警戒や児童ポルノの規制の強化、更に通常のメディアでも児童の裸体・下着露出の自主規制などが行われる事となった。
これに対して、あえて性的ニュアンスを避けつつ女性である事を明示する必要のある場合はもっぱら「女児」が用いられる。