広瀬和生
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広瀬和生(ひろせかずお 1960年生)は日本の雑誌編集者・音楽評論家。
音楽雑誌BURRN!(編集「バーン・コーポレーション」販売「シンコー・ミュージック・エンタテイメント」)の2代目編集長である。
[編集] 人物
- 東京大学工学部都市工学科卒。1987年、ビクターからシンコー・ミュージックBURRN!編集部に移籍、1994年1月号より編集長に就任。
- ビクター在籍時は酒井法子の担当をしていたことをサイゾー誌で告白していた。
- 無類の落語、アニメ好き。特にうる星やつらの大ファン。
- 基本的にディープ・パープルやレインボー、イングヴェイ・マルムスティーンといったバンドや、彼らに影響を受けたバンドたち(ダブル・ディーラー、ゴールドブリック等)を積極的に応援している。特にレインボーへの心酔ぶりは有名で、バンドの来歴を細かなエピソードに至るまで時系列的に研究している。
- 概して、独自の地位を築いたバンドは受け入れる傾向にあり、例えばボン・ジョヴィやモトリー・クルー、メタリカなどに対しては好意的である。
- 模倣的、あるいは没個性的であることに敏感で、そうした傾向を持つ作品やバンドには冷淡である。また編集長に就任後、グランジやガレージロック、メタルコアといった新興のムーブメントに対しては一貫して傍観する姿勢を貫いており、その保守的な態度に反感を抱く読者もいる。一方で、その断固たる態度が読者の信頼を勝ち得ているという側面も否定できない。
- インタビュアーとしては特定のアーティスト(イングヴェイ・マルムスティーン等)を除けば妥協せずに踏み込んだ質問をするタイプであり、ドリーム・シアターのジェイムズ・ラブリエやミスター・ビッグ(当時)のビリー・シーン、クイーンズライクのジェフ・テイトなど、数々のミュージシャンたちの気分を害した武勇伝を持つ。また、アルバムレビューにおいてストラトヴァリウスの作風を揶揄してティモ・トルキとトラブルになったことがある。レビューを曲解してフィンランド語に訳したティモ側の関係者が原因。ティモの抗議ファックスはほぼ全文日本語に訳されコラムで公開された。後にティモ側が謝罪し編集部と和解に至る。
- BURRN!の前編集長である酒井康がDJを務めるラジオ番組Heavy Metal Syndicateに2005年末までゲストDJとして出演していた。
- 落語好きであり、BURRN!のコラムや編集後記でも度々話題として取り上げている。
- 「音楽生活」第3号「特集、さよなら音楽雑誌」のアンケート記事によると、2ちゃんねるなど匿名掲示板に強い不快感を持っており、匿名掲示板利用者を「インターネットで王様になってる人達」と批判。これが原因なのか、2ちゃんねるで広瀬を支持するレスは殆ど見られず、BURRN!スレッドでスレッドタイトルに「編集長交代しろ!」と入っただけで大荒れしたこともある。
- サイゾー誌のインタビューにおいて「ヘビメタさん」を「あんな番組じゃあメタルムーブメントは期待できない」と猛烈に批判したことがある。これが原因なのか、ヴィンセントのブログ内で久武頼正が名指しこそしていないものの、ヘヴィメタルファンなら明らかに広瀬ことだとわかる皮肉なコメントを残していた。だが、現実にはヘビメタさんは番組復活の署名運動が起こるほどの支持を得ている。