情報学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
情報学(じょうほうがく、英 information studies / informatics)とは、「情報」をどのように扱うかについてを考究する学問のことである。
目次 |
[編集] 概要
現代の急速な情報化社会の進展に伴って現れた分野のため、はっきりとした範囲は定まっていないものの、情報が対象に含まれる諸研究や知見などを総称して「情報学」と呼称されている。
歴史的には、伝統的な図書館学に、文献情報の管理・検索に関する学問領域をを取り入れた図書館情報学 (library and information science) を指すことが多かったが、現在では、情報工学を含め、さまざまな学問が交差する学際的な分野として理解されている。情報学というと情報工学をはじめとする自然科学的な分野と見なされがちだが、本来の意味からしても、社会科学や人文科学も包有する分野だと言える。近年は、学際的な側面が強調され総合科学としても認知されている。
[編集] 情報学の分野
情報学にはさまざまな分野があるが、情報の意味をどのようにとらえるかによって、大きく3つの分野に分類できる。主に情報の意味を問題にせず、純粋に情報量の概念が適用できる「情報」を扱う情報工学に対し、情報工学的な情報を扱いながらも、それが実際の場面で持つ何らかの意味を問題にする応用情報学、さらに、基本的に情報の意味そのものを問題にする社会情報学がある。ただし、これはあくまで大まかな分類であり、実際にはこの中間に位置する分野もある。また、これらとは別に、情報と意味の関係を基礎づける基礎情報学と呼ばれる学問領域もある[1]。
[編集] 情報工学
[編集] 応用情報学
[編集] 社会情報学
[編集] 基礎情報学
- 基礎情報学
[編集] 関連分野
- 情報倫理学
- 情報哲学
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 情報学の4つの分野については『基礎情報学-生命から社会へ』西垣通 2004 p.7。ただし、同書に分類の明確な定義が書かれているわけではない。