手こね寿司
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手こね寿司(てこねずし)とは、全国各地に見られるちらし寿司の一種である。以下では特に、志摩地方南部でみられるものについて説明する。
[編集] 志摩地方の手こね寿司
鰹や鮪などの赤身の魚を醤油を中心としたタレに漬け込んだ後、寿司飯へと合わせて食べる。好みにより、大葉や生姜、海苔などをちらす。伝承では、漁師が漁の合間に食べた食事がもとであり、考案したのは志摩町和具の漁師といわれている。沖での忙しい鰹漁のさなかの食事として、獲れた鰹を千切りにして醤油を付け、炊きたてのご飯に手で混ぜて食べたのが始まりとされる[1]。船上から陸で食べる料理となったときに、現在の形へと変容したといわれている。
[編集] 参考文献
- ^ 日本の食生活全集第24巻 聞き書三重の食事 (社)農山漁村文化協会