散乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
散乱(さんらん, Scattering)とは、光などの波や粒子がターゲットと衝突あるいは相互作用して方向を変えられること。
目次 |
[編集] 古典力学での散乱
ラザフォード散乱 大気中の気体分子や粒子などに衝突すると反射されることを散乱という。
[編集] 量子力学での散乱
量子力学で扱う散乱には以下のようなものが挙げられる。
- 固体中の不純物による電子の散乱
- フォノンによる電子の散乱
- 電子同士の散乱
- 光、X線のような電磁波や、電子、中性子、イオンなどの粒子線と結晶格子(非晶質や液体、気体との散乱もある)との散乱→散乱実験、構造解析
- その他(まだ空白)
フォノンによる散乱や、電子同士の散乱は非弾性的な散乱であり、弾性散乱(←散乱前後で運動エネルギー、内部エネルギーが不変)より理論的な扱いが難しくなる。
[編集] いろいろな散乱
- レイリー散乱(空が青いのは、太陽光が大気中の空気分子とレイリー散乱するところが大きい)
- ミー散乱(レイリー散乱より大きい粒子による光の散乱)
- 電磁波の散乱
- ブリュアン散乱(←非弾性散乱)
- コロイドによる光の散乱(→チンダル現象)
牛乳もレイリー散乱を起こしているが、多重散乱により白く見える。雲が白いのは多重散乱+ミー散乱による。
[編集] 関連項目