数式処理システム
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数式処理システム(すうしきしょりシステム)は、数式をコンピュータを用い記号的に代数処理するソフトウェアである。一般的なコンピュータの計算が数値として処理し場合によっては数値的な近似値を求めるのに対して、数式処理システムでは、代数的に処理が可能な範囲では、代数処理を行う。最近のシステムでは、数値的な演算が可能なものも多く、統合計算システムと呼ぶに相応しいものも存在する。
とくに数式処理システムのアルゴリズムを研究する分野を数式処理(あるいは computer algebra の直訳として計算機代数)と呼ぶ。
歴史的には人工知能の研究の一環として1960年代にいくつかのシステムが作られた。これらのシステムには Reduce、Macsyma などが含まれる。これらのシステムは現在も商業ベースで入手が可能であり、また、Macsyma をコピーレフトのフリーソフトウェアとして Common Lisp に移植した Maxima は現在も活発に開発が続けられている。
Mathematica や Maple などが現在多く使われている。また、日本生まれの数式処理システムとしては、 Risa/Asir、 数学表記のまま処理が行えるカルキング の他、Lisp ベースの GAL などが開発されている。
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