文芸社
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文芸社(ぶんげいしゃ)は、日本の出版社の一つ。通常のプロ作家の書籍の他、アマチュア作家の発表の場を提供している。山田悠介、神永学、秋山香乃などを発掘した。 随時原稿を募集しているが、その応募数は月に1000作品を超える。その中から審査を行い、書店配本可能な全国出版の提案や特別企画書籍(無料出版)等を提案してる。ただし、特別企画書籍は個性的な作品を対象としており、月に2・3作品と狭き門。 出版審査通過作品には、全国の書店で置かれる商業出版の道がある。それは初版の製作費を著者が負担する自費出版といえるが、確実に契約書店で陳列される。契約書店は大手書店が殆ど。 著者の負担金については、「著作者保護制度」というシステムを導入し、出版社が不測の事態に陥った際でも負担金が保証される配慮をしている。 出版物は無名のアマチュア作家が大半を占めるので、ベストセラーがでる可能性は極めて少ないが、若手の作家として山田悠介、神永学、中園直樹、秋山香乃などがヒット。文芸作品が主要と見られがちであるが、実際は幅広いジャンルを取り扱っている。 また、テレビ局と共同企画として、出版された作品の中から定期的にテレビドラマ化している。07年「母とママと私」(出演:岸恵子・夏川結衣・吉行和子)、06年「ブレスト~女子高生10億円の賭け!~」(出演:佐藤藍子・多部未華子・小林涼子・佐津川愛美・山田純大・益岡徹)、05年「あばあさんの反乱」(出演:磯野貴理子・伊藤蘭)、04年「マグロ☆ボーイズ」(出演:えなりかずき・小林稔侍)。単発でも05年に「ずっと逢いたかった」(出演:松本幸四郎)がある。その殆どの原作者はアマチュア作家である。自費出版にも似たこのシステムには賛否両論の声もあるが、無名の作家が本を全国出版できるという利点もある。また、芸能人も文芸社から本を出しており、島倉千代子、丸太たぼ吉、阿藤快、辰巳琢郎などが著書を出版している。プロ作家としては西村京太郎、立松和平、村松友視、吉本隆明、志茂田景樹など。
たま出版の関連会社である。