斎藤綾子
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斎藤 綾子(さいとう あやこ、1958年4月7日 - )は、東京都出身の小説家、エッセイスト。武蔵野美術大学工芸デザイン科卒業。
[編集] 作風
大学在学中に、雑誌『宝島 (雑誌)』に投稿した短編が編集部の目に留まり、同誌上で『性体験時代』というタイトルで連載が始まる。1981年、それらをまとめた『愛より速く』(刊行当時は『愛より速く 二十三歳、性の自叙伝』というタイトルでJICC出版局より出版、現在は新潮文庫)。その赤裸々な性体験の告白で、世間に衝撃を与えたが、文体はあくまであっけらかんとして軽妙であり、それは後に続く作品群にも共通している。
自らをバイセクシャルとカミングアウトしており、レズビアンをモチーフにした作品や、他にもSMなどアブノーマルな性を描いている。内容のわりに明るい文体のせいか、女性にも受け入れられているポルノ作家である。また20歳の時に結核を患った経験がある(『結核病棟物語』という小説にしている)。またスキューバダイビングや鯨といった趣味を持ち、小笠原諸島を何度か訪れており、ここを舞台にした作品も書いている。
エッセイのみならず、小説中にも「斎藤綾子」が主人公として登場し、私小説的に読ませる作品が多い。
執筆活動のほかに、雑誌などでコメントを寄せることもあるが、本人がメディアに露出することはほとんどない。
[編集] 主な著書
- 愛より速く(1981年、JICC出版局)
- 結核病棟物語(1989年、思想の科学社)
- ルビーフルーツ(1992年、双葉社)
- 対話 快楽の技術(1993年、学陽書房、伏見憲明と共著)
- スタミナ!(1995年、毎日新聞社)
- ヴァージン・ビューティ(1996年、新潮社)
- フォーチュンクッキー(1998年、幻冬舎)
- 知らない何かに会える島 小笠原リピーター物語(2000年、愛育社、倉沢栄一/写真)
- 良いセックス悪いセックス(2001年、幻冬舎)
- 男を抱くということ(2001年、飛鳥新社、亀山早苗、南智子と共著)
- 欠陥住宅物語(2003年、幻冬舎)
- ハッスル、ハッスル、大フィーバー!!(2006年、幻冬舎)