斜路
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斜路(しゃろ)は、進行方向に、人間が認識できる程度以上の勾配を持つ道路または通路。
歩行者通路の場合「スロープ」という言い方の方が普及している。斜路は自然な坂道に道路を作った場合自然に発生するが、人為的に作られる場合も有る。人為的に斜路が作られた歴史は浅く、一つには自動車を初めとする車両の発生とモダニズム建築において斜路の造形が好まれたことが挙げられる。現代で福祉的意味合いで斜路が法的強制力を持って設置される場合が多い。
[編集] 道路・自動車通路としての斜路
道路は「道路法」によって定義されており、原則として車両も通行できることが想定されている。人為的に斜路を作る場合は高低差のある場所を車両を通行させようとする場合斜路を作る必要がある。立体交差する交差点・地下または上階へ車が上がる場合・土手の高い川の橋などで斜路が発生する。斜路は平坦な道より雨の時など滑りやすいので、舗装に特別な工夫をする場合がある。ぴんころ石を青海波の形に敷き詰めるなど伝統的手法である。 建築に付属した自動車斜路は「ランプ」と呼ばれることもある。
[編集] 歩行者路としての斜路
道路は当然人も通行するが、その場合滑りやすいことでは自動車と同様で、同じような滑りにくい舗装がなされることもある。 建築物に高低さがある場合普通階段などを利用するが、車椅子等のために斜路を設けることが有り、公共性の高い建築(駅・厚生施設・文化施設等)の場合設置が法的に義務付けられる事が多い。この場合斜路の勾配・幅などの規定が設けられることが普通である。 また、必ずしも必要でない場合でも、建築空間・外部空間を演出するため斜路が用いられることもある。
[編集] 関連項目
- 高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(通称バリアフリー法)
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