日本アニメ大賞
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日本アニメ大賞(にほんあにめたいしょう)とは、日本の商業アニメーションを対象とした賞である。1984年から1990年にかけて存続した。
主要アニメ雑誌『アニメディア』『ジ・アニメ』『マイアニメ』『月刊OUT』『Animec』などの5誌が共同して主催した。当時、旭通信社でテレビアニメのプロデューサーだった片岡義朗が企画。5誌の編集長が実行委員会を組織して、片岡は事務局長を務めた。長編アニメを対象とする日本アニメ大賞、テレビアニメを対象とするアトム賞、その他各部門賞を設けて表彰し、アニメ界の振興を図ることが設立の趣旨である。1984年の1月発売号で第1回の結果を発表し、以降、1990年4月発表の第7回まで継続した。
なお、アニメ雑誌『アニメージュ』は自前でアニメグランプリを主催していたため、これに参加していない。アニメグランプリが読者投票制だったのに対して、日本アニメ大賞は漫画家の手塚治虫を初めとする業界関係者の審査により受賞作品を決定していたことに違いがある。
また、アニメグランプリが日本武道館でイベントを実施していたのに対抗して、日本アニメ大賞側は日本アニメフェスティバルを毎年4月に開催し、その中で表彰式と上映会や歌手や声優によるイベントを行った。第2回は「浅草アニメ映画祭」、第3回と第4回は「サンシャイン・アニメ映画祭」、第5回から第7回までは「こどもの城アニメ映画祭」と銘打っていた。日本アニメ大賞の主催もアニメ雑誌の編集長らで組織された日本アニメフェスティバル実行委員会によって行なわれた形であった。
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