旧制中等教育学校
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旧制中等教育学校(きゅうせいちゅうちゅうとうきょういくがっこう)とは、かつての日本で、中等教育を行っていた学校のことで、中学校のみならず高等女学校・実業学校(農業学校・工業学校・商業学校)を包括する概念である。旧制中等学校(きゅうせいちゅうとうがっこう)と略されることも多い(「旧制中学校」との違いに注意)。
旧制とは、1947年の学制改革で現在の学校教育法に基づく制度が実施される前の制度のことで、旧制中学校・高等女学校・各実業学校(農業学校・工業学校・商業学校)はごく一部の特例を除き殆んどは新制高等学校(中等教育後期過程校)としてそのまま移行したものが多い。後身となった高等学校は、現在も地域の中核校・伝統校とされている場合が多い。但し、移行期の事情や地域性により、全ての地域でそうなったわけではない事に注意。
以下に移行の一般的なパターンを列記する。(学校によっては複雑な統廃合・再編成を経たところもあるため一律な定義は不可能。)
- 旧制中学校 ⇒ 高等学校 (一部は新制中学校へ)
- 高等女学校 ⇒ 女子高等学校・高等学校
- 農業学校 ⇒ 農業高等学校
- 商業学校 ⇒ 商業高等学校
- 工業学校 ⇒ 工業高等学校
- 商船学校 ⇒ 商船高等専門学校
各都道府県の該当校については旧制中等教育学校の一覧を参照の事。